■国内洗車機メーカーシェアトップクラスのダイフクプラスモアに聞いてみた
そこで、国内洗車機市場ではトップクラスの販売シェアを誇るダイフクのブランドで洗車機の販売とサービスを手がける、ダイフクプラスモアに、最新の洗車機事情を聞いてみた。
国内ではガソリンスタンドが減少していく一方でクルマの保有台数は減っていないので、洗車する場所の確保が難しくなっているドライバーもいるようだ。
そんなこともあって、スタンド1カ所に洗車機を複数台設置したり、コイン洗車場にも洗車機を導入するケースが増えているらしい。またコインランドリーの駐車場スペースにも洗車機を設置するなど、これまでと違う事例も増加傾向なのだとか。
「コインランドリーは雨の日の利用が多く、晴れの日はどうしても来客数が減ってしまうので、来店機会を増やすためにも導入いただくケースが増えています」(同社)。
それに晴れの日でもコインランドリーで洗濯中などの待ち時間の間、洗車して室内も掃除すれば効率的だ。家族で出かけてそれぞれの用事を1箇所で済ませられると、その後の動きも効率的になり、休日をより有効に楽しめる。
雨の日でも洗車機であれば利用できるし、雨で濡れている分、汚れは落ちやすくなる。雨の日は混雑する週末でも空いている上、割引を行っているガソリンスタンドもあるようだ。
ダイフク洗車機の種類としては、1時間あたり最大60台という業界NO.1の処理能力を誇るローラコンベア式連続洗車機「マジックスルー」をはじめ、洗浄機と乾燥機が完全に分離することで高い乾燥力を発揮する、1Wayセパレートドライブスルー洗車機「ツインフェクト リーシア」(2021年度グッドデザイン賞受賞)、ドライブスルー洗車機の主力機種1.5Wayタイプの「トレウス」とその上位モデル「コーディア」。
他に門型洗車機「グロッサ」、「ユーロス」、「ゼクス」、「ジスペクトIII」。さらに大型トラック、バス用の大型洗車機「カミオンカスタム」や手洗い専用機「シャワースピナー」など多彩にラインナップしている。
■洗車機のブラシでボディに傷は付かないのか?
ひと昔前は洗車機で洗車し続けると、ボディに洗車傷がついてしまい、洗車機はあまり使いたくないということがあったが、最新の洗車機はどうなのだろうか?
洗車ブラシは、かつては化繊ブラシだったが、今はスポンジブラシや高級不織布を用いた布ブラシが主流となっており、化繊ブラシも今は特殊ゴムを配合しているという。おそらく、今一番気になっているのが、この洗車傷だろう。
現在では、ブラシの素材が進化しており、クルマの塗装面の硬さは4H程度(鉛筆やシャープペンシルの芯でも使われる硬さを示す指標)と言われており、ブラシ素材はクルマの塗装より柔らかく、ブラシ素材ではボディに傷が付かないという。
また洗車時はボディにブラシをつけて洗っている印象があるが、実は押し付ける圧力は手洗いより弱いという。ここまで進化していたとは驚きだ。
ところで、古いクルマを洗車機で洗うことについては「塗装面のクリア層が劣化しているおそれのあるクルマについては、洗車機を使うのは控えたほうがよいでしょう」とのこと
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