長く新車同様の輝きを維持するうえで欠かせないのが洗車。しかし、いつもドライブスルー型の洗車機にお任せという人は多いはずだ。洗車機は手軽ではあるものの、こびりついた虫や細かい部分に入り込んだ汚れを落としきることは難しい……。
そこでお薦めしたいのが短時間で細かい部分の汚れまできれいに落とすことができるコイン洗車場にある高圧洗浄機だ。ただし、使い方を間違えると逆にトラブルを招くこともあるので注意が必要だ。そこで今回は、知っているようで知らないことが多い、コイン洗車場やスタンドに設置されている高圧洗浄機を使った洗車の使い方と注意点を紹介する。
文/入江 凱、写真/写真AC
【画像ギャラリー】タイムロスは厳禁!! 高圧洗浄機を手際良く使うコツをチェック(14枚)画像ギャラリー高圧洗浄機を使って洗車をするメリット・デメリット
■メリット
まず、洗車場で高圧洗浄機を使った洗車をすることのメリットを紹介しよう。一番のメリットは簡単には落ちにくい頑固な汚れや細かい場所をすみずみまで洗いあげることができることだ。
ドライブスルー型の洗車機は手軽さという点では軍配があがる。しかし、洗車機のブラシが硬すぎたり、劣化していると目には見えない微小な傷が付いてしまうことがある。微小な傷は光の乱反射を招き、色褪せの原因となってしまう。
加えて、洗車後の仕上がりはどうしても「それなり」のものになってしまう。特にガラスの縁にあるモールの隙間に入った花粉や砂埃、入り組んだ構造となっているタイヤやホイールをはじめとする下回りに付着した泥やブレーキダストのような汚れは洗車機では完璧にきれいにすることは難しい。
それではと、量販店やプロに洗車を依頼すると、クルマのサイズにもよるが、安いメニューでも1500円以上、ミニバンサイズにもなれば2000~3000円以上の費用がかかる場合もある。
いっぽうの洗車場の高圧洗浄機であれば最も安い水洗いコースで300円程度から、ワックスを含んだ長めのコースでも1000円程度で済むのでコスパが良い。
■デメリット
高圧洗浄機を使った洗車のデメリットは、時間に制限があることだ。そのため、カーシャンプーを先に泡立てておく、タイヤやホイールの汚れがひどい場合は予洗いしておくといった事前準備を行わないと、スムーズに洗車が進まず費用がかさんでしまう。
洗車の途中で一時停止できるタイプもあるが、停止中も利用時間としてカウントされてしまうことが多いので一度始めたら基本的にノンストップと思ったほうがいい。
またゴムや樹脂、塗装などの劣化が酷い箇所に高圧洗浄機を使用すると破損してしまう恐れもあるので注意したい。
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