海外で「好き」と言うとちょいヤバい!? 赤面必至の珍車名

ダイハツ ネイキッド(NAKED)

 ズバリ「全裸」。ネイキッドという響きは日本では、エンジンがむき出しであるバイクのことをネイキッドと読んだり、会社名に使われたりしていることから、決してネガティブなイメージはないワードだが、海外では車名に「全裸」とつけてしまうのは奇異に感じる人が多いようだ。

 海外雑誌の評論では「この車名はドライバーのドレスコード(全裸で運転してね)を意味するのか?」なんて馬鹿にされちゃっている……。全裸運転推奨車なんてあるわけないだろっ!! ひどすぎる。

 本当は、「むき出しの素材感」がデザインコンセプトだからネイキッドだったのに……。

 いずれにせよ、「I like Naked」なんて言ったら、「私、全裸が好き」になっちゃうんでご注意を。

マツダ ラピュタ(LAPUTA)

海外で「好き」と言うとちょいヤバい!? 赤面必至の珍車名
1999年、スズキ KeiのOEM供給を受けてデビューした軽自動車クロスオーバーSUV、ラピュタ。2006年に生産終了となってしまった。ファンタジックなネーミングだが、スペインでは……

 ラピュタの名前の由来は、ガリバー旅行記に登場する空飛ぶ島。ジブリの映画「天空の城ラピュタ」もあることから、とってもファンタジーなイメージを持つ人も多いだろう。しかし、スペイン語圏では軽い気持ちで使うと大変なことになるかも……なワード。

 ラピュタとは、スペイン語では夜の女性、つまり売春婦を意味する言葉なのだ。正確な発音は「ラプタ」だが、綴りはまったく同じ。海外の自動車雑誌でもラピュタという車名はネイキッドと並んで、「なんでやねん!?」という突っ込みが入れられている車名だ。

 スペイン語圏の人の前では間違っても「ラピュタが好き」「ラピュタに乗ってました」なんて言っちゃダメダメ!!

スズキ ハスラー(HUSTLER)

 スズキからもう1台。国内販売絶好調のハスラーだ。しかし、英語圏の人にとってはこの車名、ちと難ありなのだ。

 ハスラーという言葉を海外、特にアメリカで言った場合、クルマではなく、100人に100人が過激なポルノ雑誌を思いい浮かべるはずだ。2021年に亡くなってしまったが、ハスラーの創刊者であるラリー・フリントは、雑誌をはじめとしたアダルト製品販売の大成功により財をなした人物。アーノルド・シュワルツェネッガーとカリフォルニア州知事選で戦ったり(シュワルツェネッガーが当選)、映画界の巨匠ミロス・フォアマン監督が彼を題材に「ラリー・フリント」という映画を作るほどの超有名人。

 男性が海外で「ハスラーが好き」と言ったら、過激なポルノ雑誌の愛読者と思われてしまう可能性大だ。

 他にもハスラーという言葉には「詐欺師」という意味があるなど、けっこうネガティブだったりする。

 ちなみに、映画の「ハスラー」からビリヤードプレイヤーという意味と思っている人も多いかもしれないが、海外では通じない。

三菱 パジェロ(PAJERO)

海外で「好き」と言うとちょいヤバい!? 赤面必至の珍車名
90年代のRVブームを牽引したパジェロ。1991年の第12回日本カー・オブ・ザ・イヤーでは特別賞を受賞するなどイケイケだったが、2021年7月に惜しまれつつ生産終了

 南米に生息する野生の猫が名前の由来であるパジェロ。しかし、スペイン語圏の男性にとっては最大のののしり言葉。さらには、ジェンダーフリーが叫ばれる昨今では決して口に出してはならない意味も持つ。ということで、ここでは具体的な日本語訳を紹介するのは控えることにする……。

 世界で3億人がスペイン語を話しているというほどスペイン語圏は巨大なため、世界のマーケットで成功を収めるうえでこのネーミングは致命的!! 正確な発音は「パヘロ」と、ちょっとパジェロと響きが異なるが、とはいえ、ボディにののしり言葉を堂々と表示するわけにはいかない……。そのため、スペイン語圏では狩人を意味する「モンテロ」に改名されて販売されることとなった。

 ちなみに、イギリスでの名前はショーグン。これは小説「SHOGUN」(将軍)に由来するという。

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