軽自動車に革命を起こす!! 新型スペーシアベースが持つ「軽自×軽商用」の魅力と欠点

ライバル車はどれ?? 気になるスペーシアベースのオススメグレードと納期

ホンダの軽自動車「N」シリーズの商用車として2018年7月に登場したN-VAN
ホンダの軽自動車「N」シリーズの商用車として2018年7月に登場したN-VAN

 スペーシアベースに似た軽商用車として、ホンダN-BOXをベースに開発されたN-VANもあるが、ホンダとスズキでは事情が違う。ホンダは以前、スズキエブリイに相当する荷室の広いアクティバンを自社生産していたが、今は終了した。

 前述のとおり軽商用車は薄利多売だが、ホンダはスズキと違ってOEM関係を持たず、採算性が悪化するからだ。そこでアクティを廃止して、N-BOXをベースにしたN-VANを割安なコストで開発した。

 その点でスズキには、軽商用バンのエブリイがある。エンジンを前席の下に搭載してボディの前側を短く抑え、積載容量も大きい。エブリイがあるのにスペーシアベースを開発した背景には、遊び、仕事、日常的な移動まで、さまざまな用途に使える軽自動車が求められたからだ。

 スペーシアのような天井の高い軽乗用車は、ファミリーカーに適するが、実際には50~60%のユーザーが2名以内の乗車で使っている。スペーシアの後席を格納して荷物を積み、仕事で使うケースもあり、荷室の使いやすいスペーシアも必要とされていた。このニーズに応えたのがスペーシアベースだ。

 先に挙げた欠点を理解して、試乗チェックも入念に行って納得したら、スペーシアベースは従来のクルマでは得られなかったカーライフを提供してくれる。装備を満載してキャンプに出かけるのではなく、近所の公園で散歩を楽しみ、駐車場に停車したスペーシアベースで本を読み、夕方になったら買い物をして帰宅する。のんびりした休日の過ごし方だ。

 買い物や通勤に使うセカンドカーにもちょうど良い。日常的な移動に使いやすく、なおかつ従来の軽自動車とは違う価値を備える。

 スペーシアベースのグレードは、GF(139万4800円/2WD)と上級のXF(154万7700円/2WD)になる。推奨されるのはXFだ。車間距離を自動制御できるアダプティブクルーズコントロール、右側スライドドアの電動機能、アルミホイールなど、GFに19万円相当の装備を加えて、価格アップは15万2900円に抑えた。スペーシアベースは実質的に2人乗りだから、スライドドアの電動機能は左側には用意されず、運転席と同じ右側のみになる。

 納期にも注目したい。販売店によると「2022年9月下旬に契約した場合、スペーシアベースの納期は2~3か月に収まる。軽乗用車のスペーシアは3~4か月を要するが、スペーシアベースは新型車だから生産量を増やしており、納期が短い」という。購入しやすいこともメリットだ。

【画像ギャラリー】スズキから登場した新型軽商用車「スペーシアベース」!! 自由にアレンジできる室内空間をチェック(16枚)画像ギャラリー

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