そろそろ、どこのメディア・媒体でも、「あんなことがあった、こんなことがあった」と、この30年を振り返る企画が出て来るようになった。
ベストカーでは、平成30年間、それぞれの年別に登場した国産車をピックアップ。ベストカーにおけるその年ごとの「これぞ1番だ!」というベストモデルを選出。30年間を3つの期間で分け、今回は平成元年(1989年)から10年(1998年)までを振り返る。
その年の日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた1台、さらにその年に起こった主なトピックも合わせて掲載。懐かしさ、あるいは新鮮さも織り交ぜてご覧頂ければ幸いだ。
※本稿は2018年11月のものです
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2018年12月10日号
平成元年(1989年)…日産 スカイラインGT-R
[平成元年(1989年)の主なトピック] 消費税導入、竹下内閣退陣、天安門事件、リクルート事件、チャウシェスク政権崩壊、「ベルリンの壁」崩壊、千代の富士が9月場所で965勝(史上最多)・国民栄誉賞受賞、美空ひばりさん逝去など
1989年といえば初代セルシオや初代ロードスターなども登場した大豊作の年ですが、そのなかでの一番はR32型GT-R。個人的にはベースのスカイラインも最高の一台だと思っていますが、280psを発揮する2.6L直6ツインターボの加速感は衝撃的でした。平成30年間のベストだと思う。
●次点…スカイライン
【ちなみにこの年の日本カー・オブ・ザ・イヤーは?】 トヨタ セルシオ(1989-1990)
平成2年(1990年)…ホンダ NSX
[平成2年(1990年)の主なトピック] 日本人初の宇宙飛行士(秋山豊寛さん)、ドイツ統一、第1回大学入試センター試験、花と緑の博覧会(花の万博)開幕、千代の富士1,000勝、サッチャー首相引退、マンデラ氏釈放、株価暴落など
若い頃、かなり無理して中古車を買ったほど好きなクルマ。1990年にかぎらず、全年代を通してもベストに選びたいほど。特に素晴らしいのはV6、3L(のちに3.2L)のVTECエンジンで、日本車史上最高のNAスポーツエンジンではなかったか。あの鼓動が今も甦る!
●次点…レジェンドクーペ、NSX
【ちなみにこの年の日本カー・オブ・ザ・イヤーは?】 三菱 ディアマンテ(1990-1991)
平成3年(1991年)…マツダRX-7(3代目)
[平成3年(1991年)の主なトピック] 湾岸戦争、ソ連邦消滅、雲仙普賢岳噴火、ユーゴ情勢、PKO法案採決、千代の富士引退など
RX-7最後のロータリーターボとして、FD型こそ1991年のベストカーにふさわしいモデルだと思う。ついに手に入れることはかなわなかったが、1991年にデビューしたI型が最もスタイルの完成度も高く、日本車離れしていた。
●次点…ビート、カプチーノ
【ちなみにこの年の日本カー・オブ・ザ・イヤーは?】 ホンダ シビック(1991-1992)
平成4年(1992年)…スバルインプレッサ
[平成4年(1992年)の主なトピック] カンボジアPKO、地球サミット、アルベールビル冬季五輪、バルセロナ五輪、ロサンゼルス暴動、ボスニア紛争など
1992年はほかにランエボⅠ、AZ-1という候補もあったが、初代インプレッサをベストに選出。WRCでの大活躍も大きいが、26年経った今もほぼコンセプトを変えず継続されているのが最大の理由。歴史を作ったクルマということ。
●次点…マーク2 ツアラーV(5代目)、ランエボⅠ
【ちなみにこの年の日本カー・オブ・ザ・イヤーは?】 日産 マーチ(1992-1993)
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