「え…こんなに値下がりしないの…??」3年乗っても査定額が落ちにくいクルマ5選

トヨタ「アルファード(30系)」

 人気爆発中のミニバンである、トヨタ「アルファード」。現行モデルは2015年にデビューした3代目(30系)だが、2018年にフェイスリフトを伴うビッグマイナーチェンジをうけており、この後期型が、中古車市場でも、いま爆発的人気となっている。参考だが、2.5Lガソリン車「S_Cパッケージ」の2019年当時の新車販売価格は税抜で445万円だったが、現在の中古車相場は500万円ほどだ(走行距離5万キロ以下)。

 こちらはマレーシアを中心に海外輸出されていることが高額の理由だ。アルファードは、アジアでも人気が高く、特に日本と同じ右ハンドルの国で、高級車として人気が高まっている。しかし現地では、新車購入に関して高い税金がかけられており、正規ディーラーから購入すると日本の数倍もの価格となるため、中古アルファードの需要が高くなっているようだ。

 ただしここ数カ月、アルファードの中古車相場が徐々に下落をし始めている。需要に対して、供給の多さが影響しているという。今はまだ高相場の状況だが、数年後にこのまま高値とはいえない状況だ。

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トヨタ「プレミオ(後期型)」

 意外なところでは、トヨタ「プレミオ」がいま、高額で取引されている。プレミオは2021年3月末に生産終了となっており、新車購入はもうできないのだが、2016年6月以降の後期型プレミオ「EXパッケージ」の2019年モデル当時の新車販売価格は、税抜で213万円だったが、現在の中古車相場は約250万円(5万キロ以下)と、新車価格を上回っている。

 プレミオの高相場も、海外輸出が要因だ。バングラデシュへ多く輸出されているようで、現地ではプレミオがたくさん走行しているという。バングラデシュの交通ルールは左側通行で、日本と同じ。ちなみに、ダークレッドマイカメタリックやブラキッシュアゲハ(濃紺パール)といった濃色のボディカラーのほうが、ホワイトやシルバーの中古車相場に対し、10~20万円ほど高い。現地の需要とマッチしているようだ。

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ジムニーシエラ(JB74) 2019年式

 海外でも大人気なコンパクトクロカンである、スズキ「ジムニーシエラ」。2018 年にデビューした現行型JB74は、登場当初から爆発的な人気となり、登場からすでに4年が経過した現在でも、新車は納期1年を要するという。

 そんなジムニーシエラ「JC」(5速AT)の2019年モデル当時の新車販売価格は、税抜で189万円だったが、現在の中古車相場は、なんと約260万円(5万キロ以下)。当年モノ(2022年製造)の距離1000km未満だと、中古車相場は300万円を超える。

 こちらも海外輸出が高相場の理由だが、輸出先は香港やタイ、マレーシアなどさまざまで、年式によって中古車相場は変わる傾向にある。ただ、ベース価格が比較的安く、また手放すときにも査定が高いため、カーライフコストが極めて低いクルマとして、お薦めの一台だ。

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突如急落することも

 今回紹介したクルマの他にも、GT-R NISMOやシビックタイプR、2代目NSXといったスポーツカーも3年経っても高い中古車相場を維持している。ただ、「相場は生モノ」であり、突然、急落することもある。また、ランクルやプラドなどは、盗難率も高いことから、それらのリスクも承知しておかなければならないところだ。

 ただ、査定が落ちにくいクルマやグレード、カラーがあるということは、購入前に知っておいて損はないはず。参考になれば幸いだ。

【画像ギャラリー】カーライフコストを抑えたいならこのクルマを買え!! 3年乗っても新車購入価格を上回る査定が期待できるクルマ4選(36枚)画像ギャラリー

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