ハリアーだけが絶対的に優位という状況ではなくなった
これら2車種とハリアーは、たった2年程度しか(登場時期が)違わないが、それでも後出しとなったクルマのほうが、デザインも技術的にも優位に感じる。特にデジタル面(メーターディスプレイなど)では顕著だ。ただ、ハリアーも2022年9月のマイナーチェンジで、新レイアウトの12.3インチの大画面ディスプレイを設定、エアコンパネル変更も併せて行うなど大改修を行い、上級グレードのメーターパネルには、全面液晶12.3インチTFTカラーメーター、マルチインフォメーションディスプレイを採用した。ライバルに対して見た目で損をする前に、最新仕様へとアップデートしており、抜かりはない。
ちなみに価格も、エントリーグレード比較だと、ハリアーの312万円(S)という価格に対し、エクストレイルが319万円(S)で、CX-60は299万円(25S、2022年12月頃販売開始予定)。上級グレード比較では、ハリアーハイブリッドGが433万円で、PHEVになると620万円、エクストレイルはe-4ORCE Gで449万円で、CX-60はPHEV Premium Modern(2022年12月頃販売開始予定)で626万円と、こちらもよい勝負となっている。また、身内になるが、新型クラウンクロスオーバー(435万円~640万円)も、ハリアーにとってライバルとなりうるだろう。
都会派クロスオーバーSUVの名士であるハリアーだが、新型エクストレイルも、CX-60も、そして新型クラウンクロスオーバーも、完成度が非常に高いモデルだ。逆に人気になりすぎてしまっているハリアーよりも、これら3モデルのほうが新鮮に映る。ここにきて続々登場してきたライバルたちによって、ハリアーだけが絶対的に優位という状況ではなくなったといえる。
ハリアーの快進撃は今後も続くのか、それともライバルによる逆襲がこれから始まるのか。いずれにせよ、生産が安定しなくては、販売台数での考察は難しい。ますます熱くなる国産クロスオーバーSUV市場、今後が楽しみだ。
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