アルファードとの統合が噂されるヴェルファイアの行く末は?
SUVに押されがちではあるが、今も人気が高いミニバン。2022年11月11日に日産が次期セレナの情報を一部公開するなど、再び活況を取り戻しそうな予感も!
そんなミニバンシーンの代表格といえば、アルヴェルの愛称で知られる高級モデルのアルファードとヴェルファイア。この両車は兄弟関係にあるにもかかわらず販売面ではアルファードの独り勝ちという状況で、一般財団法人 日本自動車販売協会連合会が発表した2021年の1年間における乗用車ブランド通称名別順位を見るとアルファードが4位と上位なのに対して、ヴェルファイアはなんと! 上位50台の中に入っていないのだ。
2015年1月に“大空間高級サルーン”のキーワードと“大胆・不敵”のテーマのもとに登場した現行のヴェルファイア。その販売台数は、2015年から2017年の3年間においてはアルファードを上回っていた。
しかし、アルファードが2017年12月のマイナーチェンジでイカつさ満点の顔つきとなったことを契機に立場が逆転し、アルファードに人気が集中。2020年5月にトヨタが行った全店舗全車種取り扱いも両車の間に格差を生む結果となった。
とはいえ、現行モデルにおいてはアルファードよりも落ち着いた雰囲があり、よくも悪くも人と被ることが少なくなったヴェルファイアをあえて選ぶというのも決して悪くはないと思うが……。
フルモデルチェンジの噂が絶えない元祖高級ミニバン=エルグランド
元祖高級ミニバンとして1997年にデビューして以来、日産の最高級ミニバンとして存在感あふれるスタイリング、優れた快適性、卓越した走行性能によって人気を獲得してきたエルグランド。
現行モデルの3代目が発売されたのは、さかのぼること12年以上も前の2010年8月。アルヴェルのライバルとして相応しい、キング・オブ・ミニバンたる威風堂々としたスタイルをはじめ、特別感・最高級・最上質を実感できる移動空間、意のままの走りとクラストップレベルの燃費性能、考え抜かれた装備と取り回しの良さなどが功を奏し、発表後2週間で月販目標台数(1900台)の3倍を超える累計6386台を受注して大ヒットを記録した。
その後も2014年1月のビッグマイナーチェンジをはじめ、多種多様な特別仕様車がリリースされたり、2022年11月には抗菌仕様シートを全車に標準装備とする一部仕様向上を行うなど地味ながらも進化を遂げてきてはいるものの、現在の高級ミニバン市場はアルファードがひとり勝ちの状況が続いており、エルグランドの存在感は薄いというのが実情。
だが、しかし! 相次ぐ新車ラッシュに沸く日産では、2022年11月11日に次期セレナの一部情報を公開するなどラインナップの刷新・拡充が止まらないだけに、エルグランドのフルモデルチェンジももうすぐ……と思わずにはいられない。
シビックはやっぱり“熱い走り”が身上でしょ!
1972年7月のデビュー以来、若者を中心に絶大な支持を得てきたシビック。1974年に登場した初代1200 RS、1984年に登場した3代目Si、1997年に登場した5代目タイプRなど、クルマ好きの記憶に残るモデルは数知れず。それゆえに2005年9月に登場した8代目が4ドアセダンのみのラインナップとなったことは、ホンダファンをガッカリさせると同時に人気も一気に下降線を辿ることに……。
しかし、2007年3月にシリーズ初となる4ドアセダンボディのタイプRがデビューして、復活の狼煙を上げる。この4ドアセダンボディのタイプRでは2.0リッター自然吸気のTYPE R専用エンジン&6MTの組み合わせに専用のサスペンション、18インチタイヤ、17インチ大径ディスクブレーキを採用するなど、高い走行性能を実現した。
その後もモデルチェンジを重ねたシビックは、2021年8月に現行モデルの11代目がデビュー。コンパクトハッチを起源とするシビックだが、11代目のボディ形状は低重心かつ水平基調の流れるようなプロポーションを有する5ドアハッチバックで、車両本体価格も300万円オーバーという高級車に変貌。
見た目もお値段もずいぶん様変わりした11代目だが、シビックたる“熱い走り”は健在だった。2022年6月にはe:HEVモデルが、同年9月にはタイプRが追加設定され、ラインナップも充実の一途を辿っている。
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