なぜそこに!!? 「トナラー」、 止められる側と止める側の気になる心理

■カーマニアなりに深層心理を考えてみた

 実際は、多くのトナラーには、嫌がらせの意図はまったくないらしい。ではトナラーたちはなぜわざわざ隣に止めるのか? 

【その1/まったく無意識な人】
 誰でも使える駐車場には、場所の指定は特になく、どこに止めてもいい。だから好きなところに止めているだけ。そこがたまたま、誰かのクルマの隣の枠だっただけ。それを「無神経だ」と感じるのは、人それぞれの感覚の違い……ということになる。

 こういった「周囲に対して無意識(無神経)な人」は、人口比で必ず一定数存在するという。悪気はないのだ。

【その2/その場所が好き】
 特定の場所にこだわりを持つ人も、一定数存在する。その駐車場でいつもそこに止めているから今日も止めたい。そう思う人もいるのだ。電車やバス、カフェでも同様らしい。お気に入りの場所なら仕方ないですネ。それを止める権利はこちらにはないんだし。

【その3/そのクルマに親近感を抱いた】
 これは、同じメーカーや同じモデル、同モデルの代違いなど、さまざまなケースがある。いずれにせよ、親近感つまり好意を抱かれた結果、隣に止められたわけなので、「まぁ仕方ないか」と思いましょう。それを止める権利はないんだし、トナラーさんは、きっとあなたも喜ぶだろうと思ってるはずなんです!

【その4/イタズラを警戒して】
 ガラガラすぎるところに止めると、イタズラされる確率が高まるのではという心理により、わざわざ隣に止める人もいる。寄らば大樹の陰か。小魚も群れを作って身を守っているので、気持ちは理解できないでもない。

【その5/ドアパンチなどを警戒して】
 ドアパンチを警戒しているのに、なぜ隣? にと思うかもしれないが、「このクルマは大丈夫そうなので」という理由で、パンチの確率を低くするために、あえて隣に止める。スライドドア車の隣を好む人が多いようです。駐車場によっては、「すぐ満車になるので、事前に片側のリスクを下げておきたい」というケースも。

【その6/オートパーキングシステムなので】
 ものすごいレアケースだが、オートパーキングシステムのなかには、枠にクルマが止まっていないと、隣の枠を認識しないものがある。そうすると、自動的にトナラーにならざるを得ないわけですね。まだ見たことは一度もないですが。また、「隣にクルマがあったほうが目印になるので駐車しやすい」という人もいます。

クルマ好きからしたら、こんな風に止めてほしいんです(笑)。もちろん空いている時だけでいいので……
クルマ好きからしたら、こんな風に止めてほしいんです(笑)。もちろん空いている時だけでいいので……

 トナラーは誰にも止められない。トナラーの出現確率を下げるためには、なるべく出入り口から遠い、超ガラガラの場所に止める以外にない。それでもトナラーは完全に防ぐことはできないので、トナラー出現の際は、これらの理由を思い起こして、なるべく心を穏やかに保つようにしてください。

【画像ギャラリー】「トナラー」にまつわるあれこれを写真で見る!(6枚)画像ギャラリー

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