見えてるの自分だけ!! 夕暮れ時は早めのライトオン!! 対向車からは見えてない危険性

■早朝時間帯も同じ、特に霧発生時の無灯火は危険

霧が出たらクルマは本当に見えなくなります。無灯火は本当に近くに来るまで見えません(smiltena@AdobeStock)
霧が出たらクルマは本当に見えなくなります。無灯火は本当に近くに来るまで見えません(smiltena@AdobeStock)

 ライトを点けてほしいタイミングは夕刻だけではありません。まず、雨天の際は絶対に点灯をお願いしたいです。

 今年の夏もゲリラ豪雨にたくさん遭遇しましたが、視界は非常に悪いのに、ライトをつけているクルマは1割未満という実感でした。水の中から対向車がいきなり現われ、本当に怖い思いをしました。ライトが点かなければ当然テールランプも点かず、追突の恐怖も常に付きまといました。

 また、今の時期は早朝もライトの点灯をお願いしたいです。夕刻の順光・逆光状態は朝も同じです。さらに早朝は霧が出ることも多く、まるで雲の中に突入したように視界がない状態もあります。霧発生時、オートライトは反応しませんので、ドライバーがライトを操作しない限り無灯火です。

 早朝はお年寄りの方が散歩に出ていることが多く、クルマに気づかずに道路を横断することも考えられます。また自車に気づかず他車が交差点に進入することも考えられます。早朝時間帯の事故は大混乱を引き起こしますので、そうなったら目も当てられません。

■ライトの点灯であなたの存在をアピールして!

 最後に、夕刻の運転は身体的な問題も意識しておく必要があります。それは夜間に対する目の慣れです。日が傾き始めると一気に暗くなります。私も運転中に感じるのですが、暗くなると目が慣れるまでに時間がかかるのです。

 また夕刻の運行で感じるのは、昼間の感覚でみんながクルマを運転しているということ。ライトの無灯火をはじめ、速度、車間距離が昼間のままなのです。そこに「早く帰りたい」という心理が加わるため、バスを無理やり追い越して対向車と衝突寸前、というインシデントも起こります。

 私が思うに、ライトの点灯は心の切り替えスイッチです。オートライトは大変便利ですが、それに頼らず意識的にライトを活用することで、不幸な事故を防げると信じています。

 ちなみに私が普段運転するバスのライトはオートではありません。時代錯誤のように感じますが、だからこそ意識的にライトを活用しています。見えないクルマは大変危険です。ライトを積極的に点けて、あなたの存在を強くアピールしてください。

【画像ギャラリー】暗闇を照らすだけでなく「自分が他車から目立つ」という目的もある!! 夕刻のライト点灯が大切な理由(2枚)画像ギャラリー

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