2018年11月の逮捕以来、東京拘置所での拘留生活が続く前日産代表のカルロス・ゴーン氏。保釈請求もあっけなく棄却されるなど、依然として東京拘置所から出ることができない日々が続く。
10kgも痩せたとか、3畳の拘置所で疲労がたまっているなどの報道もあり、人生で最大の窮地に追い込まれているのではないかと推測される。
きっと退屈しているだろうということで、ゴーン氏にベストカーを届けてみたいという仰天計画が発動。東京拘置所にいけばどうにかなるのか? 各所に取材して、現地にいってみた。
文/写真:ベストカー編集部
ベストカー2019年1月26日号
■面会は当日に申請!? 拘置所の面会システムを聞いた
2018年12月14日現在、『金融商品取引法違反』の容疑で逮捕、勾留されているカルロス・ゴーン前日産会長。
『立場』は東京地検特捜部に逮捕された被疑者であり、裁判所の決定により身柄を東京拘置所に勾留されていると同時に、起訴後の被告人として勾留されているという状況。
ここで思った。「C・ゴーンさんに面会したい!! 拘置所暮らしは大変だろうから、ベストカーを差し入れたい!!」
ということで、とりあえず法務省に電話してみた。
ベストカー(以下「BC」):「もしもし法務省ですか!? 東京拘置所にいるゴーンさんに面会したいのですが、どうしたらいいのでしょう!?」
法務省:「はい、こちら法務省矯正局です。それでしたら、直接東京拘置所に問い合わせをしてください。電話番号は……」
BC:「もしもし、そちらに勾留されているカルロス・ゴーンさんに面会したいのですが」
東京拘置所:「はい、こちら東京拘置所です。個別の在所者についてのお問い合わせにはお答えはできません」
BC:「では、一般論としてお聞きしますが、そちらに勾留されている人に面会したい場合、どうしたらいいのでしょう?」
東京拘置所:「直接拘置所に来てください。面会受付がありますので、用紙に必要事項を記入していただければ面会の可否を確認し、可能であれば面会可能です」
BC:「家族でなくとも面会はできるのですか!?」
東京拘置所:「一般論で申し上げれば、起訴されて裁判中の在所者であれば、どなたでも面会は可能です。年齢制限などもありません。身分証明書なども不要です」
BC:「ゴーンさんは今日時点では起訴前の、逮捕勾留中の立場ですが、同じでしょうか!?」
東京拘置所:「少々お待ちください。確認いたします……。お待たせいたしました。接見禁止になっていなければ面会は可能です。
ただし、起訴前の在所者なので、面会にあたり身分証明書をご提示いただく必要があります。免許証など顔写真の入った身分証明書をお持ちいただき、ほかの手続きは先ほど説明したのと同様です」
BC:「ゴーンさんは接見禁止になっているのでしょうか!?」
東京拘置所:「個別の在所者についてのお答えはいたしかねます。直接拘置所に来ていただき、面会の手続きをしてください。そのうえで可否をお伝えすることになります」
BC:「例えば明日面会に行きたいので予約のようなことはできないのですか!?」
東京拘置所:「そのようなことはいっさいできません。直接拘置所に来ていただき、面会手続きをしていただくことになります」
ということで、拘置所に勾留されている被疑者に対する面会は、基本的に誰でも自由に可能だが、裁判所の決定により「接見禁止」になっている場合は弁護士以外の面会は不可。
差し入れや手紙のやりとりも制限されることとなる。
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