寒さに震える冬の季節、冷え切った車内を1秒でも早く暖めるために知っておきたいこととは……?
布団から出るのさえ嫌になるほど凍える日の朝は、クルマの中もまるで冷蔵庫のように冷え切っているもの。慌てて暖房のスイッチをオンにするものの、エアコンの送風口からは冷たい風が流れてくるばかりでなかなか暖かくならず、ブルブルと震えながら運転したという経験を持つ人も少なくないだろう。
「寒いのは苦手!」という人であればなおのこと知っておきたい、冷え切った車内を1秒でも早く暖める方法を探ってみた。
文/井澤利昭、写真/写真AC
【画像ギャラリー】寒っ!! エアコン即スイッチオンは大間違い!?(7枚)画像ギャラリーエンジンの排熱を再利用! クルマの暖房の仕組み
クルマの暖房をできるだけ早く効かせるためには、まずその仕組みを知っておくことが肝心だ。
暖房にはその暖かさの元となる熱源が必要となるが、EVや一部のハイブリッド車を除くガソリン車やディーゼル車では、エンジンが動いている時に発生する熱を再利用し、暖房のための熱源としている。とはいえエンジンの熱が直接車内に送り込まれるというわけではない。
エンジンの周りには、そこから発生する大量の熱を冷やすための冷却水が張り巡らされいる。暖房時には、その通り道の途中に設けられた「ヒーターコア」と呼ばれる熱交換器に高温になった冷却水を循環させ、そこで温められた空気をエアコンの送風口から送り出すことで車内を暖めているのだ。
ちなみに「暖房をつけると燃費が悪くなりそう……」と思っている人もいるかもしれないが、コンプレッサーを動かすためにエンジンに負荷をかける冷房と違い、暖房はエンジンが発する余った熱を利用しているため燃費への影響はほとんどなく、気にする必要はないレベルだ。
暖房をつけないのが車内を早く暖めるコツ!?
エンジンの熱を利用して車内を暖めるクルマの暖房機能は、裏を返せば熱源であるエンジンが暖まらないうちは、その効果がまったく期待できないということ。始動直後や走り出してすぐなど、エンジンが暖まっていない状態で暖房のスイッチを入れても、ひたすら冷たい風がエアコンの送風口から噴き出すばかりで、ただただ寒さに震えることになってしまう。
また、エンジンの熱を運んでくれるはずの冷却水が「ヒーターコア」でさらに冷やされることにもなるため、体感的な寒さが増すばかりかエンジンが暖まるのを邪魔して、暖房が効き始めるのを逆に遅らせることにもなってしまう。
少々遠回りに感じるかもしれないが、始動直後や走り始めは暖房のスイッチを入れるのを我慢。エンジンが暖まるのを待ってからオンにすることが、結果的に暖房を早く効かせる近道となるのだ。
コメント
コメントの使い方読むだけ時間の無駄!要はエンジン温まるまで待て!って事。秘技でも何でもない意味のない文。
タイトル詐欺も甚だしい駄文
ネガティブコメントがあふれていたのは、同記事のYahoo版の方でした。本家bestcarでは4日間コメントなしだったのか。
昨日(12月30日)、コメント見ると「ヒーター入れても水温上がるまで風は出ないように制御されてる」など記事の内容にネガティブなコメントで溢れていましたが、全部消えてますね。