日本最長32kmの私道を走る「ダブルス・トレーラー」 新会社発足でボディカラー一新! 新車体を世界初公開!

■2022年4月1日に三菱マテリアルとセメント事業を統合して「UBE三菱セメント」誕生

新会社発足により車体色が一新されたダブルス・トレーラー。ヘッドはいすゞGIGA EXZ52CK-XRR-M改
新会社発足により車体色が一新されたダブルス・トレーラー。ヘッドはいすゞGIGA EXZ52CK-XRR-M改

 さて、そのダブルス・トレーラーだが、実はこのたび外装カラーとデザインが一新された。社員のみなさんもまだほとんどが実車を見ていないという中、特別に取材が許された。

 12月22日、テスト走行もまだこれからという状況で、山口県宇部市の「UBE三菱セメント宇部セメント工場」に向かった。

 なぜ、新デザイン&カラーになったのか? 実は2022年4月1日、旧宇部興産(現:UBE)と三菱マテリアルのセメント事業が統合され『UBE三菱セメント』(MUCC)という新会社が発足したからである。新会社の新しいロゴやコーポレートカラーに合わせてダブルス・トレーラーも新塗装となる。

 実は筆者は2021年4月に旧宇部興産専用道路とそこを走るダブルス・トレーラーの取材をしており、その後、事業統合、社名変更の話を知った。2022年4月に新社が営業開始した後、ダブルス・トレーラーや32kmの私道「宇部興産専用道路」はどうなるのだろうか? と気になっていたので事情を聞いてみたのだが、その時点ではまだダブルス・トレーラーのデザイン変更やそのほか、変更となる内容が明らかにされていなかった。

 そして今年12月にUBE三菱セメント広報の方から連絡を頂き、ダブルス・トレーラーの新たなデザインが決まったことを教えていただいた。

「全部で31編成あるトレーラーのうち、今年は更新する1編成のみが新塗装となります。来年以降も新車を入れるたびに増えていく予定です。だいたい2編成/年のペースで更新しますので全部が入れ替わるのは10年ぐらい後になります」(UBE三菱セメント広報担当者)

 ダブルス・トレーラーの耐久年数は8年とされるため、車両を新しくするタイミングで新色になるとのことだ。

■白ベースに新しいロゴマークデザイン。道路名は「宇部伊佐専用道路」に

全31編成あるダブルス・トレーラーはおおむね2編成/年のペースで新しい車体に入れ替えられるという
全31編成あるダブルス・トレーラーはおおむね2編成/年のペースで新しい車体に入れ替えられるという

 取材に出かけた日は朝から雪まじりの雨が降っており、午後からも雨の予定だったが撮影のときだけ奇跡的に青空が出ていた。

 UBE三菱セメントの方のクルマに乗せてもらってダブルス・トレーラーが用意されている場所に移動。凄まじく広い駐車場に停まっている新塗装のダブルス・トレーラーは白い! 大きい! きれい! 雲の間から顔を出した冬の太陽が暖かく、まぶしく、白いトレーラーのボディを照らしている。神々しいまでの姿にしばし見とれてしまった。

 カラーリングが新しくなった第1号のヘッドは『いすゞGIGA EXZ52CK-XRR-M改』(520馬力 排気量15.7L 16段マニュアルトランスミッション)だ。現在のところ新カラーはこの1台だけ。使用期間を終えて更新するクルマと入れ替わる形で新塗装の車体が導入された。これまでの薄いブルー系の下地に青いUBEのロゴデザインとは全く異なっており、フレッシュでクリーンな印象だ。

 ちなみに、新しい会社UBE三菱セメントのコーポレートマークにある赤色はMUCCのパーソナリティである力強さ、柔軟かつスピード感を持って対応していくしなやかさ、そしてその根底にある成長性を表しており、青色は知的さや誠実さを表している。赤=三菱、青=UBEではなかった。

「そのようによく言われますけど、違うんですよ(笑)」と穏やかにほほ笑む広報さん。まあ確かによくみると、赤も朱色がかっていて三菱の赤じゃないし、青もいわゆる「UBEブルー」の青とは微妙に異なっている。

 ちなみに、MUCC(UBE三菱セメント)カラーに変更されるのは、ダブルス・トレーラーだけではない。都内でもたまに見かけるUBEロゴが入った、一般のコンクリートミキサー車もMUCCカラーに代わる予定だ。

 さらに船舶関係もすべて新しいロゴ、カラーになるとのこと。

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