軽トラで個性派を気取りたいならスーパーキャリィを選ぶのも一興
ハイゼットは軽トラックの販売台数でもNo.1を誇る、まさに“軽商用車の王者”とも言うべき存在だが、「人と同じじゃつまらない」という人はスズキのキャリィという選択肢もある。
なかでも、キャビンを後方へ拡大して室内空間を広くすることで、シートリクライニング機構の採用やシートスライド量を増やしてゆとりある運転姿勢を可能にしたスーパーキャリィなら普段使いもできる優れモノ。
全車とも頭上空間にゆとりをもたせたハイルーフ仕様で2018年5月に発売されたスーパーキャリィ。頭上に荷物を収納できるオーバーヘッドシェルフを装備するとともに、座席後方には荷物を置くスペースを確保するなど、収納性を向上させながら、キャビン下に空間を設けることでキャリィと同等の荷台フロア長も実現。
運転席もクラストップのリクライニング角度最大40°とシートスライド量180mmを実現し、大柄な人でも乗用車のようなゆとりある姿勢での運転が可能となっている。
また、スズキの予防安全技術であるスズキ セーフティ サポートの誤発進抑制機能と後方誤発進抑制機能を軽トラックで初採用し、全車に標準装備するなど安全装備も充実。車両本体価格も競合車のハイゼットジャンボが109万4500円~145万2000円なのに対し、スーパーキャリィは105万8200円~144万7600円と若干ながら割安なのも利点と言える。
「私は最強」を地で行くハイエース バン、アウトドアもカスタムも普段使いもイケる
1967年にデビューして以来、優れた耐久性や高い信頼性はもちろん、広い室内空間や優れたユーティリティ性などが高く評価されている箱バンの代名詞的存在=ハイエースは、街中のそこかしこで目にすることも多い一台ではないだろうか。
そんなハイエースの現行モデルである200系と呼ばれる4代目のデビューは2004年8月。間もなく19年を迎えようとしている超ロングセラーモデルはビジネスカーとして活躍していることは言うに及ばず、チューニング&カスタムのベース車両として絶大な人気を獲得している。
加えて、最近ではアウトドアブームの影響もあって、レジャーユースとしても重宝されており、その評価は高まるいっぽうだ。
また、ハイエースと聞くと大柄なボディというイメージを持っている人も多いだろうが、実は標準ボディのサイズは全長4695mm、全幅1695mm、全高1980mmという4ナンバー(5ナンバー)枠内に収まっている。それだけに取り回し性も決して悪くはなく、普段使いの足としても使い勝手は悪くはないのだ。
2022年4月にはパーキングサポートブレーキの標準装備やスーパーGL(バン)とGL(ワゴン)に標準装備のフロントフォグランプをLED化するなど一部改良を実施して地味ながらも進化を果たしている。
軽バンの新たな可能性を具現化したN-VANが次代を切り拓く!?
軽バンの新基準になるべく開発されたN-VANは2018年7月にデビュー。軽バンの機能を追求したG、Lの2グレードに加え、質感の高い内装や充実したカラーラインナップで個性を際立たせた+STYLEも設定し、商用にとどまらない幅広い用途で使える軽バンの新提案も行われた。
FFプラットフォームの低床フロアと助手席ダイブダウンで実現した大空間の荷室、積み下ろし効率を向上した助手席側ピラーレス採用によるダブルビッグ大開口、ストレスなく移動できる優れた走行性能・乗り心地・低燃費などが奏功し、発売1カ月後の累計受注台数は1万4000台を超える好調な立ち上がりを記録した。
同年12月には一般社団法人日本流行色協会と公益財団法人横浜市芸術文化振興財団が主催し、車両のカラーデザインの企画力や形との調和を含む内外装すべてのカラーデザインの美しさを評価する「オートカラーアウォード」のグランプリ獲得(エクステリア:ガーデングリーン・メタリック/インテリア:ブラック)も話題に。
また、ホンダでは2024年春にN-VANをベースとした新型軽商用EVの発売を予定。EVの課題となる航続距離は商用利用から日々の買い物や通勤・通学、趣味活用などに対応する実用性を兼備する200kmを目標とし、価格もガソリン車と同等の100万円台から設定……とアナウンスされているだけに、その続報にも期待したい。
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