国交省も全力で注意!! 間違い使いは超危険!! スタッドレスタイヤは四輪全部装着しましょう

走行時の注意点は?

 金属チェーン装着時は30km /h以下、ウレタンやゴム製チェーンでは50km /h以下での走行が推奨されるが、スタッドレスタイヤにはほぼすべてのメーカーが速度記号Qを記載しており、160km/h以下での使用を考えられて設計されている。当然、高速道路も「チェーン装着車のみ通行可」の規制さえかかっていなければ走行可能だ。

 ただし、雪道や凍結路は通常のドライ路面とは比較にならないほど路面のグリップ力が弱く、圧雪路や凍結路では路面のグリップ力も変化する。よって、専用に設計されているスタッドレスタイヤとはいえ走行時に注意すべき点はあり、簡単に言えば「急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど”急”のつく操作は避ける」ことが第一。そして速度を抑えて走ることは言うまでもない。

 また、雪の降っていない冬の雨天時は、スタッドレスタイヤの苦手とするところ。

 スタッドレスタイヤは夏用とは比較にならないほどやわらかいゴムを使用しており、このゴムには吸水性がある。雨天時はこのやわらかいゴムを使用したブロックが多くの水分を蓄え、路面とタイヤの接地面の間には水の膜が作られる。そのため雨天時は摩擦力が生まれにくくなり、滑りやすくなるのだ。

間違い使いは超危険!? スタッドレスタイヤは諸刃の剣
チェーン規制がかかっている場合は、スタッドレスタイヤであっても走行は不可となる

スタッドレスタイヤの寿命って?

 スタッドレスタイヤの寿命は「製造から3〜5年」とか「硬くなったら終わり」とか言われるが、ポイントは「ブロックの硬度」と「ブロックの溝の深さ」。

 メーカーによるが、新品時の硬度はおおむね45あたり。硬度を測るのは専用の硬度計が必要になるが、60を超えるとスタッドレスタイヤとしての寿命は終わっていると考える。ちなみに、夏用タイヤの硬度は70あたりと言われている。

 この硬度、スタッドレスタイヤの保管状況によって大きく変わり、ベランダ保管で太陽の紫外線や熱をバンバン浴びているような状況での保管と、屋根付きガレージなどの冷暗所での保管では硬度に大きな差がついていく。どうしても屋外での保管しかできない場合は、専用のタイヤカバーなどを装着してできるだけ日陰で保管するようにしたい。

スリップサインとプラットフォーム

 そして大事なブロックの溝の深さ。

 スタッドレスタイヤの溝の深さの判断は夏用タイヤにもあるスリップサインと呼ばれるものがあり、溝に設けられた突起が露出する(残り溝1.6mm以下で露出)とタイヤの寿命終了となる。スタッドレスタイヤにはこれ以外にプラットフォームと呼ばれる突起が溝の中にあり、タイヤのサイドウォールにある矢印の延長上に配置される。

 スリップサインが「タイヤとしての使用限界」を示すものであるのに対して、このプラットフォームは「冬用タイヤとしての使用限界」を示すもの。プラットフォームは溝の深さが50%を切ると露出し、約10mmの溝をもつスタッドレスタイヤであれば残り溝5mmとなったということ。よって、プラットフォームが露出してしまうと、冬用タイヤとしての使用は不可。

スタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤの側面にある青丸内の矢印マークの延長線上にプラットフォームがある。ちなみに、赤丸内の三角マーク(△印)はスリップサインの位置を示している

「やわらかさ」が重要!

 「ブロックの半分までしか使えないのか!」と思われるかもしれないが、スタッドレスタイヤが性能を発揮するには「やわらかさ」が重要なのだ。これは、ゴム質による素材としての“やわらかさ”とブロックの高さによる構造的な“やわらかさ”のこと。ゴム質によるやわらかさは理解しやすいが……。

 例えば歯ブラシを横から見たとき、毛足が長い時はやわらかく動く(路面に追従しやすい状態)。摩耗して毛足がどんどん短くなると、長い時に比べて追従性は落ちていく。なので、プラットフォームが露出した状態とは、「スタッドレスのキモである路面への柔軟な追従性が、ブロックが低くなることで失われた状態」なのだから、設計時のスタッドレスタイヤとしての性能は発揮できない。

 ただし夏用タイヤとしてなら、スリップサインが出るまでなら「まあ使える」と言えるだろう。

【画像ギャラリー】ノーマルタイヤ感覚で使っちゃいけない! スタッドレスタイヤ使いは慎重に(5枚)画像ギャラリー

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