■据え置き価格に注意!! 後々大金を払うケースも
ここだけをピックアップするとかなり購入のハードルが下がるプランとも思えるが、気を付けて欲しいポイントがある。それが据置額は保証額ではないということだ。
現在、多くの国産車メーカーの新車で使われている残価設定ローンは、契約時に設定された残価額は保証されたものとなっている(ただし走行距離や傷の程度などの条件がある)。
一方、今回の日産の中古車の据置額はあくまでその金額を据え置いているだけであり、最終支払い回の時点でその据置額で買い取り・下取りがなされる保証はどこにもないのである。
例えば300万円の中古車の据置額を40%の120万円で購入したとして、最後に手放そうとしたときの査定が60万円だった場合は差額の60万円を別途用意しなければならないのだ。
もちろん査定時に据置額を上回る査定金額が出た場合は差額は自分のモノとなる。だが、新車よりも数年後の相場が読みにくい中古車だけにあまり据置額を多くし過ぎてしまうと最終的に自分の首を絞めることにもなりかねないという点は注意が必要だろう。
当然、日産側もすべての認定中古車を残価設定ローンの対象とするわけでないようで、現場の営業マンもあまりに非現実的な据置額をしないようにアドバイスをしてくれるだろうが、残価が保証されないタイプの残価設定ローンはしっかりその特性を理解した上でうまく使いたいところである。
ちなみにこの残価を保証しないタイプの残価設定ローンは今回のような中古車の場合だけでなく、一部の輸入車では新車購入時も同様のパターンが存在している。どちらも数年後の中古車相場価格が読みにくいという共通点があるので、どのくらいの額を据え置くのかはじっくり考えて判断したい。
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