Z最後の直6搭載、フェアレディZ31はいかにして若者の心をひきつけたのか?

後期型でさらに進化したことで、Zのポジションが確立することに

 その後、Z31は、1986年にビッグマイナーチェンジをうけ、後期型が登場。この後期型では、北米にある日産デザインセンター(NDI)がエクステリアデザインを手掛けており、全体のフォルムは丸みを帯び、リアのコンビネーションランプは横一直線のガーニッシュと共にすっきりとまとめられ、印象が大きく変わった。また、さらなるパワーアップを要望するファンの声に応えるべく、3.0L V型6気筒DOHC NAエンジンを新開発、トップエンドモデルの「300ZR」を新たに設定した。

 このマイナーチェンジにより、リアルスポーツを追求した本格的なGTカーとして、Z31はさらに成長。「3.0Lオーバーのハイパワーエンジンを後輪駆動で豪快に走らせるスポーツカー」という現代のフェアレディZにも継承されている明確なポジションが、ここで確立したといっていいだろう。

1986年のビッグマイナーチェンジでデザインが大きく変わったZ31。写真は300ZR 2シーター
1986年のビッグマイナーチェンジでデザインが大きく変わったZ31。写真は300ZR 2シーター

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 フェアレディZが、ここまで消滅せずに残されていることは、非常に価値あることだと思う。親子2世代のみならず、親子孫の3世代でZカーを楽しんでいる人もいるそうで、同じ車種でここまで愛されてきたクルマを筆者はほかに知らない。

 ひとつ惜しまれるのは、途中まで頑なに守ってきた「3万ドルで買えるスポーツカー」の約束が、途中から反故にされてしまったことだ。これは仕方のないことではあるが、「(ちょっと頑張れば)誰でも買える価格」であったことは、若者を熱狂的にまでさせてきた理由のひとつであったことは間違いなく、フェアレディZの大きな魅力だった。

 現行型であるRZ34型の新車価格は、安いモデルでも日本円で524万円、ちょっと頑張ってもなかなか手を出せる価格ではなくなってしまった。だが、売ってくれているだけでもありがたいと考えるべきなのだろう。あとどのくらい現行モデルでありつづけられるかわからないが、ファンとしてはこれからも元気であってほしいと思う。

【画像ギャラリー】フェアレディZをリアルスポーツカーに引き上げた、3代目「Z31」(8枚)画像ギャラリー

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