元祖ファミリーワゴンはちがうわ! 屋外映画館も作れちゃう? ステップワゴンの脅威のアウトドア性能

元祖ファミリーワゴンはちがうわ! 屋外映画館も作れちゃう? ステップワゴンの脅威のアウトドア性能

 5月で発売1年を迎えるホンダ ステップワゴン。クリーンなデザインとアップデートされた運転支援機能などが人気だが、はたしてアウトドア性能はどうか? 今回はキャンプの達人にも登場いただき、人気ミニバンの持つ収納力や使い勝手を試してみた!

文/ベストカーWeb編集部、写真/中野幸次

■3列目シートの格納方法が収容力アップに効く!

これだけのキャンプ道具がステップワゴンのラゲッジにらくらく収まる!
これだけのキャンプ道具がステップワゴンのラゲッジにらくらく収まる!

 まずはステップワゴンで一度はやってみたいテント泊キャンプをシミュレーションしてみた(4人を想定)。アドバイスをくださったのは小雀陣二さん。アウトドアコーディネーターとしてはもちろん、ダッチオーブンや焚き火料理の名シェフとしても知られる達人だ。

 小雀さんがアレンジしたキャンプサイトを見ると、ステップワゴンのバツグンの収容力を活かしたゴージャスなしつらえ。キッチンテーブルが棚付きだったり、クーラーボックスやウォータージャグがハードタイプである点に楽しい「わがまま」を感じる。中でもハイライトは、椅子に大柄な木製タイプ(ベアボーンズ・リッジライン)を持ち込んだ点。近年キャンプ界の「お座り事情」は、ヘリノックスなどのローチェアが人気だが、ウッドチェアを選ぶことで、テントサイトが何倍にもほっこりするから不思議だ。

 いっぽうこれらをすべて収納したステップワゴンのラゲッジを見ると、「まだまだ積めるじゃん」という印象。小雀さん曰く、リアタイヤ部分の車内への出っ張りが少ないこと、3列目シートが床下にダイブダウン(沈み込み格納)できてしまうことが勝因だという。

ラゲッジが大容量だけにあれこれと道具にこだわれる。今回はウッドチェアがポイント
ラゲッジが大容量だけにあれこれと道具にこだわれる。今回はウッドチェアがポイント

 やはり木製椅子の存在が目に付くが、小雀さん的には厚手のマットが積める点も重要とのこと。「マットは夏場の暑さや冬場の寒さを遮断してくれる大切なもの。皆さん寝袋にはこだわりますが、その下に敷くマットにももっとこだわるべきだと思いますね」という一言は参考にしたいと思った。

 加えて小雀さんがこだわるのがベンチの必要性。「座るためはもちろん、ジャグやクーラーボックス置き場として役立つんです。地面に直接置くのは気が引けるし、なにより腰をかがめる度合いが減る。かなり優先度高めに考えたほうがいいと思いますね」。うーん目からウロコだ。

この他にも荷物を積み込む際の注意事項として、小雀さんは以下を教えてくれた。

・重いものは下に
・クーラーボックスは途中の買い出しで使うのですぐ開けられる位置に
・テントも到着後すぐに設営する必要があるので手前に
・荷室に無駄なスペースを作らない。特にリアシートの背もたれ後ろにある「斜め三角」の部分は小物を詰める

 積む順番をルール化してしまうことで、出発時にも撤収時にもあれこれ考えなくて済む。ぜひ実践したい金言だ。

次ページは : ■広大な空間を利用して個性的な車中泊もOK!

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