日に日に暖かくなるこの季節、寒さが和らぎほっとする一方で、花粉症の人にとっては、目がかゆかったり、鼻水が垂れたり、くしゃみが出たりなど、辛い日々が続いている。特に今年は、東北南部から関東、東海においては例年の2倍以上の花粉が予測されており、まだしばらくは辛い日々が続きそうだ。
これら花粉症の症状は、辛い症状によって注意が散漫になってしまったり、くしゃみで目をつぶってしまったりなど、運転にも支障をきたす。先日、大阪市の国道で、高齢の女性歩行者2名が犠牲になる事故が起きたが、加害者となった71歳のドライバーは、「事故の直前に、くしゃみをして意識が遠のいた」と供述しているとのこと。事故の原因や詳細な状況については、現在捜査が進められているところだが、運転中の「くしゃみ」が原因で事故になってしまうことは、これまでにも多数報告されている。
くしゃみをすると、目をつぶってしまうことが多いと思うが、たとえばくしゃみ1回で0.5秒目をつぶってしまうとすると、40km/hでは5.5m、50km/hでは6.9m、60km/hでは8.3mも進んでしまう。2回3回くしゃみが続けば、その距離は2倍3倍にもなる。
そうはいってもくしゃみは避けられるものでもないし、予防も難しい。花粉大量飛散でくしゃみへの不安が高まるこの季節、せめて花粉によるくしゃみの不安だけでも取り除こう、ということで、クルマで出来る花粉対策についてご紹介しよう。
文:吉川賢一
アイキャッチ画像:Adobe Stock_ yamasan
写真:Adobe Stock、写真AC
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