■当時は不発も今は再注目!? FRジムニーが今アツい
ところが最近、FRジムニーに対する注目度が上がっている。それがジムニーのサーキット仕様の流行。
2WDの部品を流用してFR化するので、ジムニーLとジムニーJ2の部品を使用する。軽量化と舗装路面におけるハンドリング向上がFR化のメリットで、JB23Wはもちろん、現行のJB64Wにも流用可能。
FRジムニーのクルマ自体にスポットライトが当たっているわけではないが、表舞台から姿を消して、約20年後にスポットライトを浴びるとはなんたる運命か。
しかし、それでも今のジムニーファンを支えていることに変わりはないのだから、ジムニーファミリーとしての責任(?)はしっかり果たしている。
おそらくジムニーLとJ2は、トライアルの意味が大きかったモデルなのだろう。だからジムニーの王道を行かず、ファッション性を追求したのだ。
都会派の軽4WDとして人気を集めていた、2代目パジェロミニに影響された部分も大いにあったはずだ。販売面での結果は不明だが、後発モデルが出ていないことを考えると……。容易に想像がつく。
これが知られざるFRジムニーのストーリー。モデルサイクルの長い車種だけに、こういった結末に至ったのかもしれないが、いずれにせよ、熱心なジムニーファンに支えられていることは間違いない。ジムニーは本当に奥の深いクルマである。
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