いなくなったら欲しくなる!? 凝りすぎたデザインのクルマたち

トールワゴン軽自動車のパイオニア!? 早熟だった三菱・ミニカトッポ

いなくなったら欲しくなる!? 凝りすぎたデザインのクルマたち
キュートなスタイル、キビキビした走り、居住性、安全性、手が出しやすいリーズナブルな価格などで好評を博したミニカトッポ

 1990年1月に排気量が550ccから660ccへ、全長も3.2mから3.3mへ拡大された軽自動車の規格。それに合わせるかのように、三菱からまったく新しいコンセプトのクルマが登場した。それが、1990年3月に登場したトールワゴン軽自動車の先駆けともいえるミニカトッポ。

 “DIY感覚あふれるFUN BOX”が開発テーマとなったミニカトッポは、ボンネットタイプならではの運転のしやすさや快適性とワンボックスなみの積載性、さらには運転席側のドアが助手席側より小さい左右非対称ドアを採用した優れた乗降性など、それまでにはなかった使う楽しさを具現化。

 広々とした室内には天井に小物が収納可能なオーバーヘッドシェルフを装備するなど、ユニークな装備も充実していた。また、横開きタイプのバックドアの採用でルーフキャリアへの長尺物の搭載や開閉式のガラスハッチで小物の出し入れも容易に。加えて、宅配バン&クールバンなどの商用タイプやお母さんと赤ちゃんのための装備を充実させたマーブルなど、使い勝手を高める特装車も用意された。

 1993年9月にはフルモデルチェンジが行われ、軽自動車規格が改正された1998年10月に販売を終了した。中古車市場ではX-90と同様に平均価格は数十万円とお手頃ながらタマ数はきわめて少ない。

 今回紹介した5台のなかに、あなたのお眼鏡にかなう1台はあっただろうか? これを機に「他にもあんなクルマやこんなクルマがあったな~」と昔を振り返るもヨシ、本気で購入を検討するもヨシ! 現役時代はデザインに凝りすぎたがゆえにブレイクを果たすことなく車生を終えたものの、逆にそれが奏功して後世まで語り継がれることになった希少なモデルたちに、あらためて乾杯!

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