車内は黄砂を持ち込まないことが先決
花粉以上に体への害が大きい黄砂だけに、車内に滞留していると体調不良を引き起こすリスクが高まる。とにかく車内に黄砂を持ち込まない、残さないことを徹底しよう。
・乗車前に服を叩く
乗車前に衣類に付着した黄砂を叩き落とす。また、髪の毛は黄砂の密集地帯なので、できれば乗車前にバサバサとするとより車内に黄砂を持ち込む量を減らせる。
・エアコンは内気循環モードに
黄砂まじりの外気を取り入れないように、飛散量が多い日は内気循環モードをデフォルトに。
・掃除機をかけたり水拭きをする
フロアマット、シートの隙間や縫い目、スイッチの凹凸部分、ドアポケットなどは黄砂のたまり場。掃除機をかけてしっかり吸い取ろう。ダッシュボードやウィンドウは水拭きして、黄砂を吸い寄せる静電気の滞留を防ぐことも有効だ。
黄砂飛散のピークは3月~5月頃だが…
黄砂の正体は、中国やモンゴルに位置するタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、黄土高原などにある砂や塵。風によって数千m上空まで巻き上げられた砂や塵が偏西風に乗って日本に飛来する。黄砂が飛来するピークは3月~5月頃。九州や西日本、東北や北海道の一部など、地理的に中国大陸に近い地域が特に飛散量が多い。
ただし、気象状況によっては太平洋側の地域でも、空が黄色くなるほどの量の黄砂が飛来する可能性がある。また、近年の気候変動の影響で、ピークを過ぎても飛来が観察されることが増えてきているし言われているため油断は禁物だ。
飛散量が多い日はニュースなどでも注意喚起が行われるが、気象庁のホームページなどでもリアルタイムで確認することが可能だ。
健康被害も花粉以上に深刻!!
黄砂は花粉以上に重篤な目のかゆみ・充血、鼻水やくしゃみ、皮膚のかゆみなどのアレルギー症状、喘息症状を引き起こしやすいと言われている。
また、中国上空を通過する際に付着した工場の排煙、排気ガスなどに含まれるさまざまな有害物質、重金属が付着しているため、より深刻な健康被害を引き起こす可能性も……。呼吸器の基礎疾患をもつ人は特に注意が必要だ。
また、黄砂は鉱物のため、金属アレルギーを持っている人は症状が重くなるケースがあるので注意したい。
黄砂は、クルマにも体にも深刻な害を及ぼすことは間違いない。ピークの時期には基本的に目に見えない砂粒や塵が空気中に漂っているものと思い、いつもより洗車を頻繁にする、車内に持ち込まないなどの工夫をして、凶悪な黄砂から愛車と体を守ろう!
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