ついに! ついに!! 買い頃到来!!! 現行ジムニーシエラの得する買い方と損しない売り方

低年式でも相場は高いが、狙うは2022年7月以降の後期型

 ご存じの方も多いと思うが、ジムニーシエラは海外市場で絶大な人気がある。中古車での輸出先としては、マレーシアやロシアが多く、ロシアへは低年式車や過走行車でもあっても多く輸出されている。需要があるので相場は落ちにくく、業者向けオークションでは常に高額取引されている状況だ。

 現行ジムニーシエラの現在の中古車相場は、現行型で最も古い5年落ちの2018年製造車で、約220万円~320万円。当年モノの2023年製造車だと、約217万円~500万円と幅広い。直近の業者向けの中古車オークションの取引相場は、昨年9月頃の高騰相場と比べてだいぶ落ち着いてきており(いまだに強気の価格を掲げている中古車販売店もあるが)、今後は(中古車の)一般向けの販売価格も下落してくるはずなので、手ごろな高年式のジムニーシエラを探していくのがよいだろう。

 ジムニーシエラの中古車で価格が飛びぬけて高い個体は、カスタムショップのコンプリートカーだ。カスタム車が好きな方は、好みのカスタム仕様ジムニーシエラを狙ってよいと思う。価格は高いが、趣味性の強いクルマとしてプラス査定となることもあるそうだ。

■「JB74ジムニーシエラ、2018年式、3万キロ未満」

■「JB74ジムニーシエラ、2023年式、3万キロ未満」

2021年4月の商品改良で、オートライト標準化やAT車にアイドリングストップ追加(燃費向上)、背面タイヤロアカバーを新採用。また2022年7月には、フロントバンパー下のアンダープロテクターを大型化、セーフティサポート標準装備、アイドリングを5MT車にも採用している
2021年4月の商品改良で、オートライト標準化やAT車にアイドリングストップ追加(燃費向上)、背面タイヤロアカバーを新採用。また2022年7月には、フロントバンパー下のアンダープロテクターを大型化、セーフティサポート標準装備、アイドリングを5MT車にも採用している

売却のポイントは「タイミング」と「どこに売却するか」

 賢い売り方のポイントは、売却するタイミングだ。中古車の相場は海外への輸出事情に大きく左右されるが、ジムニーシエラは前述したようにマレーシアへと多く輸出されており、そのマレーシアには「初度登録月から59か月まで」という輸入ルールがあるため、遅くとも59か月(新車登録してから2度目の車検)までに手放すようにすると、損失を抑えることができる可能性が高くなる。例えば、初度登録が2022年の中古車を手に入れて、2度目の車検の前に手放すというやり方だと、輸出条件にあてはまり、高い下取りが狙える。

 ただし、「どこに売却するのか」も重要だ。大手の買取店でも、中古車相場を毎日追いかけているとは限らず、買取店によって差が大きい。面倒でも複数の買い取り店で査定してもらい、より高い価格で買い取ってくれる店を探してほしい。

ハードな使い方に向いているジムニーとジムニーシエラ。タフな走りに耐えうる耐久性と走行性能、チャーミングなデザインは、海外で大人気となっているため、常に下取り価格が高い「優等生」だ
ハードな使い方に向いているジムニーとジムニーシエラ。タフな走りに耐えうる耐久性と走行性能、チャーミングなデザインは、海外で大人気となっているため、常に下取り価格が高い「優等生」だ

◆      ◆     ◆

 2023年1月にインドで登場した、5ドア版のジムニー(日本市場向けのジムニーシエラに相当するモデル)が日本でも販売されれば、3ドアのジムニーシエラを大きく超える相場となること間違いない。

 ただ現時点、5ドアジムニーの日本登場については未定とされており、いつかは導入されるとみているが、いつ導入されるかはわからない状況。また導入されたとしても、現行ジムニー/ジムニーシエラの登場時のように(部品不足等による新車の生産調整が収まっていたとしても)長い納車待ちが発生することは確実。だったら、5ドアジムニーを入手できるまで、今回ご紹介した方法でお得にジムニーシエラを楽しんでおくというのもありだと思う。参考になれば幸いだ。

インドで公開された、5ドア版ジムニー。従来型の3ドア車と比べて、ホイールベースが300mmも伸び、後席エリアが広がった
インドで公開された、5ドア版ジムニー。従来型の3ドア車と比べて、ホイールベースが300mmも伸び、後席エリアが広がった
【画像ギャラリー】世界中で人気!! 唯一無二の個性が光る、スズキ「ジムニーシエラ」(12枚)画像ギャラリー

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