レヴォーグ/769台
レヴォーグは大ヒットしたレガシィツーリングワゴンの後継として、日本のファンのために送り出されたステーションワゴンだ。
エンジンはスバル伝統の水平対向4気筒ターボを搭載する。1.6Lと直噴システムを採用した2Lがあり、トランスミッションはパドルシフト付きのCVT(リニアトロニック)を組み合わせた。
駆動方式は、すべてフルタイム4WDとし、路面に関わらず快適で安心感のある走りを実現した。2Lモデルはスポーティな走りも楽しめる「VTD-AWD」だ。
2Lモデルはプレミアムガソリンを指定するが、スポーツモデルを凌ぐパワー感があり、加速も痛快だ。1.6Lエンジンは不満のない実力だが、燃費は今一歩にとどまる。
間もなく誕生から丸5年になるため、ハンドリングの洗練度は高い。ワインディングロードでも雪道でもコントロールしやすく、乗り心地もよくなった。専用パーツを組み込んだSTIスポーツは、さらに懐の深い走りを見せる。
キャビンも快適だ。前席だけでなく後席も実用的な広さを確保し、居心地がいい。ラゲッジルームの使い勝手がいいのもレヴォーグの美点にあげられる。最新モデルは後席が4:2:4の3分割式だから荷物の量と形状に応じて積むことが可能だ。
また、先進安全装備が充実していることも特筆できる。進化型のアイサイトツーリングアシストは、この手の安全装備のなかで抜きんでた実力だ。
アテンザ/660台
ご存じのように、アテンザはマツダのフラッグシップだ。ミドルクラスに属しているが、世界戦略車だからボディは大柄で押しも強い。
2012年秋に登場した現行のアテンザは流麗な「魂動デザイン」を採用し、ボディタイプは4ドアセダンと使い勝手のいいワゴンを設定する。
エクステリアだけでなくインテリアも上質な造り込みを行った。最新モデルは人工皮革や本杢ウッドパネル、ナッパレザーなど、いい材料をふんだんに使い、見栄えがよくなっている。触感まで含め、クオリティは欧州車に勝るとも劣らない。
パワートレインも魅力的だ。いずれも直列4気筒DOHCで、ガソリンエンジンは2Lと気筒休止システムを組み込んだ2.5Lエンジンを設定した。人気のディーゼルターボは2.2Lの排気量だから余裕がある。どちらも実用域のトルクが太く、扱いやすいが、ディーゼルターボは4L級の分厚いトルクが魅力だ。
このディーゼルターボには6速ATのほか、6速MTも設定する。MT派にも魅力的と感じるクルマだ。FF車が主役だが、ディーゼル車には自然な乗り味の電子制御式4WDも用意されている。
最新モデルはフルモデルチェンジに匹敵する大きな仕様変更を行った。熟成の域に達しているから満足度はすこぶる高いだろう。また、緊急自動ブレーキや全車速追従型のクルーズコントロール、誤発進抑制など、先進安全装備も充実させている。
アテンザはミドルクラスだが、ラージクラス並みのボディサイズだからキャビンは後席でも広く、快適だ。ワゴンならたくさんの荷物を積める。
脱ミニバン派は、選択肢のひとつに加えて損のない大人のファミリーカーと言えるだろう。
※各車の販売台数は2019年2月のデータ
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