クルマ好きゴルファー必見!!  トランクにキャディバッグがすっぽり!? ゴルフにいい感じな平成生まれスポーツカー5選

ゴルフ大国であるアメリカ市場を狙ってトランク拡大!? トヨタ・MR2

平成生まれの国産スポーツカーならトランクにキャディバッグがすっぽり! ゴルフに行けるスポーツカー5選!!
シート後方にエンジンを搭載するMRだが、独立したリアトランクもあり。奥行はないが、深さと幅がありキャディバッグも積載可能。ボンネット下はスペアタイヤのスペース

 1989年、トヨタが発表した2代目「MR2(SW型)」は、レビン/トレノやスープラとともに平成のトヨタ製スポーツを語るうえで欠かせないミドシップスポーツだ。

 コンパクトだった初代「MR2(AW型)」から、ベース車両の変更により排気量やボディが大型化、それにともない、エンジン後方に独立して存在するトランクルームは、先代よりも拡大。

 奥行こそ限られるが深さがあり、開口部よりもサイドが抉られたラゲッジスペースは内寸を約1300mm近く確保しており、46インチ以下のドライバーなら挿したままの状態でもキャディバッグを収納できた。

 MR2は北米市場もにらんだモデルだったためか、世界一のゴルフ大国であるアメリカのユーザーに配慮してキャディバッグが積めるサイズにトランクを拡大したと当時噂されたが真相はどうだったのだろう。

開口広めでキャディバッグをそのまま出し入れ可能なホンダ・S2000

平成生まれの国産スポーツカーならトランクにキャディバッグがすっぽり! ゴルフに行けるスポーツカー5選!!
やや開口部は狭いが内部は広いS2000のトランクルーム。底部中央にそこそこ深いサイズのへこみがあり、ここも有効に活用できる

 本田技研工業創立50周年記念モデルとして開発され、1999年にデビューしたホンダ「S2000」も、143リッターの容量を持つオープンスポーツ屈指のトランク容量を備えた隠れゴルフビークルだ。ボディが3ナンバーサイズと言ってしまえばそれまでだが、一般的なキャディバッグがそのまま積載できるのに加え、トランクルームの底部中央にはへこみがあり、そこに着替えのボストンバッグなどがぴったり収められる。

 筆者は以前、ゴルフ場のクラブハウスのエントランスに横づけたされたS2000のトランクから、実際にキャディバッグがそのまま出てくるのを目撃したことがある。

 通常、スポーツカーでゴルフ場へ向かうとなれば、キャディバッグは助手席や後部座席に載せるか、トランクであってもドライバーなどは抜いて収納するのが一般的ななか、当たり前のようにトランクを開けて、そのままクラブハウスのエントランスでキャディバッグをスタッフに渡し、颯爽とクルマを移動させるオーナーの方のスマートな立ち振る舞いとS2000の使いやすそうなトランクススペースは非常に印象的だった。

ツーサムエキスプレスと割り切ればかなり実用性の高いトヨタ・86/スバル・BRZ

平成生まれの国産スポーツカーならトランクにキャディバッグがすっぽり! ゴルフに行けるスポーツカー5選!!
リアシートのシートバックを倒して生まれるスペースを使うことで大き目のキャディバッグでも余裕で収まる初代トヨタ・86のトランクスペース

 名車AE86型「トヨタ・レビン/トレノ」のもつコンパクトなFRスポーツというコンセプトを、スバルとの共同開発により具現化した初代「トヨタ・86/スバル・BRZ」の誕生は画期的だった。

 低燃費なエコカーやSUVなどがもてはやされる時代にシフトし、多くの国産スポーツが次々に車格をアップするか、販売を終了していった中、かつてのハチロクを思わせる手の届くスポーティなモデルとして誕生した同車は、若者はもちろん、往時を知る“かつて若者であった”自動車ファンたちを歓喜させた。

 そもそも前述した2台のような2シーターではなく、4シーターの3ドアクーペなのだが、スポーツカー好きゴルファーなら無視できない存在なので、こちらもおまけとしてご紹介。

 当然ながら前述の2シーターモデルに比べれば、トランク容量はそこそこあり、容量は243リッター。開口部がやや狭く、ハイデッキで積み込みにくさも感じるがスペース自体は広めで、1名分のキャディバッグはまず問題なく収まる。特筆はリアシートのシートバックを倒すことで、生まれるフラットなトランクスペースだ。

 これはサーキットなどでスポーツ走行を楽しむユーザーへ配慮したものとされ、サーキットで履き替えるためのスポーツタイヤ4本と工具類が収納できると、メーカー自らがアピールしている。

 当然これらはキャディバッグの積載にも有効で、フルサイズのキャディバッグ2本と着替えを入れたバッグを余裕で積み込める。2名乗車のツーサムゴルフにぴったりな一台でもあるのだ。

 なお、現行モデルであるトヨタ・GR86/スバル・BRZも、このコンセプトを踏襲しており、リアシートを畳まない状態でGR86が237リッター(VDA方式。※BRZも共通)を確保。初代と同様、トランクスペースはリアシートを倒すことで、約800mmのフロア面を1430mmまで奥行が延長でき、先代と同等の収納力を備えている。

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