やっちゃダメ!!  「こいつヘタっ、カッコ悪!」と思われちゃう百年の恋も冷めるNG運転

速度一定で走れず、アクセルペダルを踏んだり離したり…

こいつヘタっ、カッコ悪!
フットレストに左足を置くと体の動きが安定してアクセルワークがしやすくなるので、左足はフットレストに置くことを心がけよう

 特に高速道路で一定の速度を維持できない人のアクセルワークがこんな感じ。勾配のない平坦路でもエンジン音が「ギュ〜〜ン……ギュ~~ン」と断続的に鳴っていて、助手席では「あ~落ち着かない!」と思われている。

 この原因は「カックン!」のところでも話した、ペダルへの入力がONかOFFになっているから。さらに、見ているところが目の前のクルマのみで、その先の状況を見ていないということもあるだろう。判断がその場その場となるので、滑らかなアクセルワークができないのだ。

 一般道でも高速道路でも、平坦路でも上り坂でも、アクセルペダルへの入力を無段階に行って速度一定で走ることができれば、「上手いね!」となるだろう。

 まずは高速道路で、アクセルワークだけで設定速度をキープできるように走ってみよう。

車線内にはいるが、どちらかにかなり寄ってる…

NG運転
運転中の“凝視”は危険だが、瞬間的にサイドミラーを確認して車線の位置を確認すると、どちらかの車線に寄りすぎているかを確認できる

 右ハンドル車で左に寄る人は、対向車と「ぶつかるかも……」と思っている人が多く、逆に右に寄る人は道路左側にあるガードレールや縁石、自転車・歩行者への接触に恐怖を抱いている人が多い。

 車線の真ん中を走る最も簡単な方法は、両方のサイドミラーで確認することなのだが、車線内のどちらかに寄る傾向のある人は、サイドミラーをあまり見ていない(その余裕がないのだが)ことが多い。

 運転中に注視するのは危険だが、道幅はどこも一定というわけではないので、「チラッ、チラッ」と自分の目でサイドミラーを確認するクセをつけるのも手。

 後進での駐車時に寄ってしまう人は、バックミラーは見るけど左右のサイドミラーをあまり見ていないことが多い。

 また、「車線内でどちらかに寄る」以外に「車線内でフラつく」人は、ハンドルにかなり力を入れて握っている人が多いようだ。クルマに不具合がなければ、クルマはまっすぐに進むようにできている。

 ハンドルはガッチリ握らず「軽く握る」感じで、9時15分~10時10分あたりを両手で保持して運転してみることをお薦めする。

下り坂でブレーキペダルを踏みっぱなし…

NG運転
通常AT車でやたらシフトチェンジをするとウザがられることもあるが、下り坂ではしっかりシフトチェンジをしてエンブレを積極的に活用しよう

 これは、「下手」とか「カッコ悪い」以前にかなり危険な行為だが、同乗者からは意外と気付きにくい。ただ、ブレーキランプがつきっぱなしになるため、後方を走るクルマからは「下手」というか「ヤバい……」と思われている。

 ブレーキペダルを踏みっぱなしにすると、ブレーキローターとブレーキパッドとの摩擦熱によりパッドの許容温度を超えてしまう。こうなるとパッドの摩擦材が熱で分解し始め、パッドとローター間にガス膜が発生する。このガス膜が摩擦係数を低下させ、ブレーキ性能が著しく低下することを「フェード現象」と呼ぶ。

 フェード現象が起こるとペダルの踏み応えには変化がないものの、制動距離が伸びてくる。そして車内に焦げ臭いニオイが漂い始める。さらにブレーキペダルを踏み続けていると今度はブレーキフルードまでも加熱されて沸騰し始め、フルードに気泡が生じてブレーキが利きにくくなる。気泡が生じることで圧力を吸収してしまうためだ。

 これをベーパーロック(vapor lock。“ペーパー”ロックではない)と言い、ペダルを踏んでもスカスカした踏み応えになり、ブレーキはまったく利かない状態に……。

 これらを防ぐためにはエンジンブレーキを使うが、AT車では常にDレンジにしている人が多いため、エンジンブレーキの効力は非常に低い。その場合、Dレンジから2……などのようにシフトダウン、またはMTモードに切り替えてシフトダウンをするとエンジンブレーキ効果が高まる。

 このエンジンブレーキ、知っている人は頻繁に使うが、MT車やAT車に限らず、知っていても意外と使っていない人が多いのではないだろうか?

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