手頃な輸入車の代表格といえばフォルクスワーゲンだが、そのラインナップの中で日本に輸入されていないのが、大型SUVのトゥアレグだ。実はトゥアレグは昨年でデビュー20周年。その歴史を振り返るとともに、日本でもヒットしそうな最新モデルの姿をお伝えしよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/フォルクスワーゲン
■初代は手頃な欧州SUVとしてヒット!
マツダのCX-60やらレクサスRXに代表される大型SUVが人気だ。この傾向は輸入車においても変わらないのだが、となると不思議なのが、大御所フォルクスワーゲンのトゥアレグが日本で未発売なこと。
そもそもトゥアレグは、高級車市場でのシェア確保を狙って2002年にデビューした。フォルクスワーゲンはトゥアレグにやや遅れて、「フェートン」という高級セダンも投入したのだが、こちらは14年もの間モデルチェンジもせず作り付けられ、2016年にその生産を終えている。
2002年といえばSUVがまだ少数派だった時代。日本で欧州製SUVがほしいと思ったら、老舗レンジローバーかメルセデスML(現Mクラス)、BMWのX5くらいしか候補がなかった。そんな中、トゥアレグは日本デビューを果たし、手頃なドイツ製SUV(3.2L・V6モデルが495万円)としてヒットする。2005年には限定100台で、6L・W型12気筒(ベントレーやフェートンも積んだ!)という変態(?)モデルも販売されたが、これはフォルクスワーゲンが日本で初めて販売した1000万円オーバーのモデルだった。
トゥアレグは2010年に2代目へとバトンタッチする。外観にドラスティックな変化はなかったものの、プラットフォームを刷新して200kgもの軽量化を果たした。パワートレインにはフォルクスワーゲン初となるハイブリッド(3L・V6スーパーチャージャー+モーター)も設定されている。
日本に導入されたモデルは、そのハイブリッドと3.6L直噴エンジンのV6という二本立て。しっとりした走りや高められた燃費も奏功し、大型SUVとしての魅力は増したのだが、いっぽうで困った問題も起きた。当時の消費税増税などもあって車両価格が値上げされ、兄弟車のアウディQ7やポルシェ カイエンと顧客がかぶるようになってしまったのだ。
コメント
コメントの使い方ディーゼルで不正をするような会社の車は日本にいらない
日本には日本にあったクルマを作ってくれる真っ当で正直なメーカーだけあればいい
「なんで日本で売らないの?」という自らの問いかけに一切答えを探さないまま記事が終わってる件。