あれもこれも「同じ顔」の利点と弊害は…? フロントフェイス共通化の功罪

統一させつつ、進化させていくことが重要

 ただ、全車統一のファミリーフェイスには、いつか飽きられてしまう、というリスクもある。当初はカッコよくみても、変化させないまま採用をつづければ、ユーザーは進化したほかのブランドに目移りしていってしまう。ブランド統一のデザインを、トレンドにのせていかに「進化」させられるのかが、自動車メーカーのデザイナーの腕の見せ所となっているが、その点、レクサス新型RXのスピンドルボディや日産新型セレナの新しいVモーショングリルは、新世代感が感じられ、上手いと思う。今後も、各メーカーのアイコンがどのように進化していくのか、非常に楽しみだ。

2022年11月に登場した、日産新型「セレナ」。Vモーショングリルの進化型だが、横スリッド模様は、かつて日産が多用していたビレットグリルのようで、若干懐かしさもある
2022年11月に登場した、日産新型「セレナ」。Vモーショングリルの進化型だが、横スリッド模様は、かつて日産が多用していたビレットグリルのようで、若干懐かしさもある
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