動力性能ならセレナが一番!! 燃費で選ぶなら……? 王道ミニバン3台から最適解を探る

動力性能ならセレナが一番!! 燃費で選ぶなら……? 王道ミニバン3台から最適解を探る

 王道ミニバンと呼べるノア/ヴォクシー、セレナ、ステップワゴン。どれも同じようなボディサイズだが、元々は5ナンバーサイズミニバンとしてしのぎを削っていたこの3台。悩めるアナタのためにそれぞれの特徴と最適解を探っていこう!!

※本稿は2023年3月のものです
走りの評価/松田秀士、装備&コスパの評価/渡辺陽一郎、納期情報/遠藤 徹、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年4月26日号

■先進&快適機能が満載。TNGA-Cプラットフォームで質感アップ!/トヨタ ノア/ヴォクシー

燃費のいいHEVに先代から大きく進化した走り!
燃費のいいHEVに先代から大きく進化した走り!

 ボディがマッスルになったわりにはハンドリングも軽快スポーツ的で、初心者から高齢者まで安心感のある乗り味。思ったほど室内静粛性は高くないが、先代に比べると耳障り感が少なく快適。トヨタ車のなかでもハイレベルなACC+LTAの運転支援機能が採用され遠出も疲れ知らず。

■装備&コスパの評価

実用性だけでなく、高級感もある内装/価格:267万~396万円/納期:ガソリン12カ月、HEV 18カ月
実用性だけでなく、高級感もある内装/価格:267万~396万円/納期:ガソリン12カ月、HEV 18カ月

 数年後の売却額を考えると、標準ボディよりもエアロ仕様を推奨する。またヴォクシーよりもノアの価格が割安だ。

 パワーユニットはハイブリッドを選ぶ。ガソリンエンジンに比べて35万円高いが、購入時に納める税額が安く、実質価格差は約23万円に縮まる。レギュラーガソリン価格が160円/Lなら、約6万kmを走ると、燃料代の節約で実質価格差を取り戻すことができる。

 装備充実で、ハイブリッドS-Gを筆頭に、ミニバンのなかでも特に買い得だ。

●いいところ
・扱いやすい素直なハンドリング(松田)
・充実している先進安全装備(渡辺)

●イマイチなところ
・深い凸凹で突き上げ感大(松田)
・3列目の足元空間が狭め(渡辺)

●トヨタ ノア/ヴォクシー(ハイブリッドS-G・2WD)主要諸元
・全長×全幅×全高:4695×1730×1895mm
・車重:1630kg
・最小回転半径:5.5m
・パワーユニット:1.8L、直4(98ps/14.5kgm)+モーター(95ps/18.9kgm)
・燃費:23.0km/L
・価格:339万円

■進化型e-POWERとプロパイロット2.0搭載がキモ!/日産 セレナ

走りも内外装の質感もひと皮むけました!
走りも内外装の質感もひと皮むけました!

 お薦めはe-POWER。テストコースで限界コーナリングさせたら横転するのでは? と感じるほどロールしたけれど、もちろん転びはしないで、それが結構粘り腰のコーナリングに繋がっている。先代のようなパッツン感な乗り心地がこなれて、ひと皮むけて高級感が出ました。

■装備&コスパの評価

先進性もありながら実用性も高いインテリア/価格:276万8700~479万8200円/納期:ガソリン2カ月、HEV 12カ月
先進性もありながら実用性も高いインテリア/価格:276万8700~479万8200円/納期:ガソリン2カ月、HEV 12カ月

 床はノアやステップワゴンよりも70~80mm高く乗降性が不満だが、3列目シートはライバル2車よりも広くて快適だ。シートアレンジも充実。推奨グレードはe-POWER ハイウェイスターV。エアロパーツやアルミホイールを割安に装着して、売却時も有利になる。

 e-POWERはガソリンエンジンよりも価格が約41万円高いが、購入時の税額は安く、実質価格差も28万円に縮まる。レギュラーガソリン価格が160円/Lなら、約7万km走ると、燃料代の節約で実質価格差を取り戻せる。動力性能も優れ、ドライバーの満足度も高い。

●いいところ
・ストローク感のある足回り(松田)
・3列目はライバル車より快適(渡辺)

●イマイチなところ
・高回転時のエンジン音(松田)
・e-POWERルキシオンは割高(渡辺)

●日産 セレナ(ハイウェイスターV・2WD)主要諸元
・全長×全幅×全高:4765×1715×1870mm
・車重:1810kg
・最小回転半径:5.7m
・パワーユニット:1.4L、直3(98ps/12.5kgm)+モーター(163ps/32.1kgm)
・燃費:19.3km/L
・価格:368万6100円

次ページは : ■プレーンなスタイルが最大の個性。3列目は床下収納で広々だ/ホンダ ステップワゴン

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