ジメジメした梅雨時のドライブでうんざりするのが、窓ガラスの曇りだ。ただでさえ雨で視界が悪いのに、窓ガラスまで曇ってしまったら事故の原因にもなりかねない。突然「前が見えない!」とパニックを起こさないためにも、窓ガラスの曇りを取り去るテクニックを覚えておこう!
文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock(トビラ画像=robsonphoto@Adobestock)
■まずは窓ガラスの内側をクリーニング
梅雨時の窓ガラスの曇りは、以下の2つの要因から起きる。ひとつは車内に大量の湿気が持ち込まれること。もうひとつは、窓ガラス表面に付いた汚れやホコリが、水滴を吸着させる原因になってしまうことだ。
ドライブのときは、この2つの要因をいかに抑えるかということを意識したい。まず湿気対策だが、濡れた傘や上着を車内に持ち込まず、トランクやラゲッジルームに入れるようにするだけでも車内の湿度上昇が抑えられる。
押し入れなどに使う除湿剤を車内に置いておいても、効果があるようだ。ただし容器内に水を貯めるタイプの除湿剤は、間違って倒して車内を濡らさないように注意したい。
窓ガラスの汚れについては、曇り止めなどを塗る前に、まずは薄めた中性洗剤などで窓ガラスの内側の油分や汚れを落とすことから始めよう。
実は窓ガラスは、単純に水滴が付いただけでは曇らない。窓ガラスの表面が水滴をとどまらせるような状態である場合に曇るのだ。汚れやホコリはその水滴をとどまらせる「核」になるため、これを取り除くだけでも効果がある。特に車内でタバコを吸う人は、窓ガラス内側のクリーニングを入念に行うべきだ。
ガラス面がキレイになったら、曇り止め処理を行おう。市販の曇り止め剤にはスプレータイプや薬剤をしみこませたウェットシートタイプなどがあるが、どちらもガラス表面に界面活性効果を作って水滴を広げる(親水化させる)ものが一般的だ。
ガラス表面の洗浄作用を持つものがあったり、持続時間に違いがあったりするので、用途にあった曇り止め剤を選ぼう。近頃は、IR(赤外線)やUV(紫外線)をカットする機能を持つフロントガラスも増えている。曇り止め剤にはこうしたIR-UVカットガラスには使えないものもあるので、注意書きをチェックしよう。
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