元々アテンザの名で売られていたマツダ6。アテンザ時代から外装の大きな変更はされていないが、登場から10年経った今でも進化!! サスペンション設定やボディ剛性までも変更する本気っぷりだ!
※本稿は2023年4月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/MAZDA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年5月10日号
■認定熟成車/マツダ マツダ6
・現行型登場:2012年11月20日
・熟成期間:10年5カ月
●完熟への足跡
・2012年11月20日デビュー
・2013年11月1日 一部改良 安全装備充実、2.5L燃費向上
・2014年11月20日 大幅改良 ディーゼル車に4WD車設定
・2017年8月3日 安全装備を標準化
・2018年5月24日 大幅改良
・2019年7月4日 「マツダ6」へ変更
・2022年12月9日 商品改良
■外観以外は登場から大幅変更!
現行マツダ6は、2012年にアテンザの車名で発売された。同年に登場した先代CX-5は、2016年末に現行型へ刷新されたが、アテンザ/マツダ6はフルモデルチェンジしていない。2013年には改良を実施して安全装備などを充実させ、2014年にはアダプティブLEDヘッドランプなどを加えた。
2016年にはフロントマスクを変更して、Gベクタリングコントロールにより走行安定性も向上させた。クリーンディーゼルターボも改善された。
前述のとおり共通のプラットフォームを使うCX-5は、フルモデルチェンジを行ったから、マツダ6も2018年に大幅な改良を受けた。マイナーチェンジなのにタイヤを新開発して、サスペンションの設定も刷新している。
ボディ剛性を高めたから、シャシーの基本性能も向上して、しなやかに伸縮する足まわりを装着できた。従来は硬めだった乗り心地を改善している。峠道ではボディが相応に傾くが、挙動の変化が穏やかで不安は生じない。
ディーゼルも実用回転域の駆動力を高め、外観の変化は小さくても、運転感覚と乗り心地はフルモデルチェンジに近い変更となった。安全装備も進化している。
■登場から10年を経ても続く進化と熟成
2019年には国内の車名がアテンザからマツダ6に変わり、2.5Lガソリンターボを加えた。Gベクタリングコントロールプラスも採用され、走行性能をさらに引き上げた。
2020年には外装色の追加などを行い、2022年にはディーゼルエンジンやパワーステアリングを改善。発売から10年を経過した今でも進化と熟成を重ねている。
コメント
コメントの使い方アテンザ時代はそうでもなかったけど、マツダ6はマツダで唯一デザインが素敵。ワゴンを残しているのも素晴らしいし、変にフルチェンして失敗するよりこれで終わらせてほしいかもしれません。