■国によって異なる小型車の規格
また、それぞれの国によって独自の小型車制度があったりするのも実情だ。例えば軽自動車を多くラインナップしているスズキが、約4割以上の乗用車シェアを占めるインド。
インドの場合は自動車購入時にGSTと呼ばれる物品・サービス税とCESSと呼ばれる追加の特別徴収税が発生します。このCESSは小型車であれば税率を安くすることが可能で、その規格が全長4m以下、排気量はガソリン車であれば1200cc以下、ディーゼル車であれば1500cc以下となっている。
この規格に収まる自動車であればガソリン車のCESSは1%、ディーゼル車のCESSは3%となる。サイズや排気量を見れば気が付くかもしれないが、軽自動車では小さすぎるのだ。
その他の国や地域でもそれぞれ独自の小型車優遇制度があったりする。そのため、軽自動車をそのまま売ると微妙にマッチしないことが多い。見方を変えれば、日本の軽自動車市場に海外からの参入がかなり少ないのも同じような理由だと言えるだろう。
軽自動車が海外でそのまま販売されないのは、単純に「日本の軽自動車は小さすぎるからだからダメ」という理由ではなく、「1台の小型車でグローバル市場で勝負するのはかなり難しい」と言える現状からきていると言えるだろう。
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