足立ナンバーから独立して江戸川ナンバーが誕生!! なぜご当地ナンバーが続々登場する? 

ご当地ナンバーの制度は何のためにスタートした?

足立ナンバーから独立して江戸川ナンバーが誕生!! なぜご当地ナンバーが続々登場する?
かつて新ナンバーの誕生は登録事務所の新設に伴うものが主だったが、その後、地域アピールを目的に続々と誕生している

 「ご当地ナンバープレート」の制度が始まるきっかけのひとつは、1994年の「湘南」ナンバーの誕生といえる。神奈川県に湘南自動車検査登録事務所が新設されたのを機に、それまで「相模」ナンバーだった平塚市や藤沢市、小田原市、茅ケ崎市をはじめとする11の市町村・郡が独立し、「湘南」ナンバーが割り当てられた。

 すると、人気エリアである湘南の名を冠したナンバー欲しさに、クルマを買い替える人々が激増。こうした状況をみて、「ナンバープレートに地域おこしの力がある」ことに人々が気づき始める。そして12年後の2006(平成18)年10月、「ご当地ナンバープレート」が初めて交付されたのだ。

 この制度はまず国土交通省が全国自治体に募集をかけ、それに自治体が応募することによって検討、導入が決まる。各自治体は独自のナンバープレートを創出することで地域おこし、地域アピール、地域ブランディングに役立てようと、この制度を活用している。

 当初は「湘南」ナンバーのように登録事務所の新設にともない新ナンバーが交付されるケースが主だったが、この制度が始まると、地域おこしを狙った新ナンバーが急増。

 今回の募集は2017年に続く第4弾だが、前述した6地域が追加されることで、ご当地ナンバーは全国で52種まで増加する。

 地方自治体がご当地ナンバーを申請するには、登録車台数が一定量に達していることなどのルールがあるが、昨今では軽自動車を含めてもよいなど、申請条件が大幅に軽減され、申請しやすくなりつつある。

「地方版図柄入りナンバープレート」とは?

足立ナンバーから独立して江戸川ナンバーが誕生!! なぜご当地ナンバーが続々登場する? 
東京都杉並区の「地方版図柄入りナンバープレート」。杉並木に集まる人々をイメージした図柄(国土交通省HPより)

 「ご当地ナンバープレート」の派生版として昨今よく見かけるのが、「地方版図柄入りナンバープレート」だ。このプレートには各エリアを象徴する図柄などが描かれ、思わず振り返るような斬新なデザインのものもある。

 “走る広告塔”ともいえるこの「図柄入りナンバープレート」も、やはり地域の魅力を発信することを目的にしたもので、国土交通省によって2018(平成30)年10月1日から交付が開始されている。

 今回、導入が決定された6地域のご当地ナンバーは、12 月末までに「図柄入りナンバープレート」としての具体的な図柄を検討して、2025(令和7)年5月頃から交付が開始される予定。

 ただし、これまでに交付されたご当地ナンバーが、すべて図柄入りナンバーになっているわけではない。「会津」「郡山」「那須」「高崎」「川口」「川越」「諏訪」「伊豆」「岡崎」「一宮」「鈴鹿」「堺」「倉敷」「奄美」などは、すでに導入されているご当地ナンバーだが、図柄入りナンバーはまだ導入されていない。

 以下は、2023年5月時点で導入されている「地方版図柄入りナンバープレート」だ。

「地方版図柄入りナンバープレート」(2023年5月現在)

●北海道エリア
「苫小牧」「知床」
●東北エリア
青森県「弘前」/岩手県「岩手」「盛岡「平泉」/宮城県「仙台」/山形県「山形」「庄内」福島県「白河」
●関東エリア
茨城県「土浦」「つくば」/群馬県「前橋」/埼玉県「越谷」/千葉県「成田「柏」「松戸」「市川」「船橋」/東京都「世田谷」「江東」「葛飾」「杉並」「板橋」
●北陸信越エリア
新潟県「新潟」「長岡」「上越」/富山県「富山」/福井県「福井」/石川県「石川」「金沢」
●中部エリア
山梨県「富士山」/静岡県「富士山」/愛知県「豊田」「春日井」/三重県県「四日市」「伊勢志摩」
●近畿エリア
滋賀県「滋賀」/京都府「京都」/奈良県「奈良「飛鳥」
●中国エリア
鳥取県「鳥取」/島根県「出雲」/広島県「福山」/山口県「山口」「下関」
●四国エリア
徳島県「徳島」/香川県「香川」「高松」/愛媛県「愛媛」/高知県「高知」
●九州エリア
長崎県「長崎」「佐世保」/熊本県「熊本」/大分県「大分」/宮崎県「宮崎」/鹿児島県「鹿児島」

次ページは : 「図柄入りナンバー」を取得するには?

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