「なんで日本でカングーが売れるのか?」 人気は想定外だった!? カングーが日本人の心を鷲掴みにできたワケ

フランス生まれ、日本育ち

カングーを代表するカタログカラーとなっているイエロー。フランスでは何度かカタログ落ちすることもあったが、日本では絶えることなく用意されている
カングーを代表するカタログカラーとなっているイエロー。フランスでは何度かカタログ落ちすることもあったが、日本では絶えることなく用意されている

 こうして日本に導入され、ヒットモデルとなったカングー。実は日本市場からの要望で誕生した日本育ちな部分がある。例えば今となってはお馴染みの観音開きのダブルバックドアだ。

 当初カングーの乗用モデルには、フランス仕様車も含め一般的なハッチバックドアしかラインナップがなかった。しかし、当初の日本のユーザーたちはマニアでカングーにダブルバックドアがあることを知っていて、ダブルバックドアの日本導入を希望していたのだ。

 これは日本の狭い駐車場で使いやすいというのもあったのだろう。これを受けてルノージャポンはフランスのルノー本体に交渉を実施。結果日本にダブルバックドア仕様の乗用モデルの導入を実現した。最初はハッチバックドアと併売していたものの、ダブルバックドアが9割を超え、日本市場ではダブルバックドアのみとなった。

 そして、カングーの代表的なボディカラーであるイエローも日本育ちなポイントだ。カングーは日本導入当初からイエローが絶えることなく用意されている。しかし、フランスでは乗用モデルでイエローが何度かカタログ落ちしている。

 これはカングーの商用モデルが郵便局で働く車として使われており、フランスの郵便局のクルマはイエローだからだ。フランスでイエローのカングーは郵便局のクルマというイメージが強いのだ。

 しかし、日本市場ではイエローはカングーを代表するカタログカラーとも言える。そんなカラーを絶やさないように、フランスでカタログ落ちしても日本仕様にはずっとイエローをラインナップし続けてきたのだ。

 登場したばかりの新型も好調だというカングー。フランスで生まれ、日本で予想外のヒットをしたこのモデルも日本に来て早20年あまり、すっかりと日本に馴染んだ印象だ。これからも多くの日本ユーザーたちを笑顔にさせてくれることだろう。

【画像ギャラリー】ついに3代目がデビュー! 個性派ミニバン「カングー」をギャラリーでチェック!!(9枚)画像ギャラリー

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