2023年5月18日、北米トヨタは、北米市場向けのピックアップトラック「タコマ」の新型を発表した。日本ではあまりなじみのないピックアップトラックだが、北米では大人気のカテゴリであり、なかでもトヨタのタコマは、ミドルサイズピックアップトラックにおいて、トップの人気を誇るモデル。そんな大人気モデルタコマの詳細をご紹介しつつ、新型タコマに搭載された新装備が、日本でも大人気のあのモデルにも搭載される…という件についても、ご紹介しよう。
文:吉川賢一
写真:TOYOTA
北米ミドルクラスピックアップ販売で約20年間「王者」のタコマ
トヨタ「タコマ」は、ミドルサイズ(全長5.5メートル程度)のピックアップトラックだ。アジア向けの「ハイラックス」の北米版であり、先代モデルは2015年に登場、今作は4代目にあたる。
北米では、このタコマのほか、フォード「レンジャー」、シボレー「コロラド」、日産「フロンティア」などがラインアップされている。これよりも大きい、フルサイズ(全長6メートル超)ピックアップトラックとなると、トヨタ「タンドラ」、ダッヂ「ラム」、シボレー「シルバラード」、フォード「F-150」、日産「タイタン」などがあるが、タコマは北米のミドルサイズピックアップトラックにおいて約20年もの間、販売台数トップを守り続ける、まさに絶対王者。北米では知らない者はいない大人気モデルなのだ。
そんな新型タコマのエクステリアは、6角型のフロントグリルなど先代タコマを踏襲しながらも、スキッドプレート風のフロントバンパーや、ヘッドライト周辺、前後フェンダーにエッヂをつけるなど、全体的にシャープさを強めたテイストとなった。ヘッドライトが涙目になった部分は、現行タンドラと共通しているようにも見える。
インテリアも一気に更新されており、無骨なエクステリアとは対照的に、デジタル要素が強められている。特にインストルメントパネルの中央に鎮座する、14インチの大型タッチディスプレイは特徴的だ。また揺れる車内でも安定して操作ができるよう、物理スイッチを多めに配置するなど、ありがたい工夫も織り込まれている。
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