■知っておきたい自分の生活エリアの状況
線状降水帯の発生による雨は今までの常識が通用しないレベル、まさに「異常気象」である。
常日頃から自分の生活エリアのハザードマップを見るなどして排水の悪い場所や過去、冠水した場所、標高の低い場所を事前に把握しておくほうがいいだろう。
また、自宅がそのような場所で、事前にある程度大雨が降ることが予想できたならば、高台にあるコインパーキングなどに一時退避させるのも手だ。
もし、このような場所に駐車場を借りていたら最悪の場合、クルマへのダメージが発生する可能性もある。
さらに、昨今はカーナビやアプリに搭載されているVICS-WIDEの「大雨エリア情報」も活用できる。機種にもよるが、通信を活用したテレマティクス機能を活用できる場合、冠水したエリアを迂回させるルートを案内してくれるモデルもある。
■究極の手段は「乗らないこと」!
それでも自然の力は本当に怖い。人それぞれ事情があることは理解できるが、一度クルマに乗ってしまうと、「冠水したから」とクルマをその現場に一時とはいえ、放棄するのは勇気がいることだろう。
ちなみに前出した気象予報士によれば、「線状降水帯の情報が出た時にはすでに遅いくらいで、集中豪雨はいきなり災害をもたらす可能性が極めて高くなるし、移動したほうが危険なケースもある」とのことだ。
今後、知っておきたいキーワードとしては「緊急安全確保の警戒レベル」「指定河川洪水予想」「氾濫危険(水位)情報」がある。ちなみに今回の山形県の場合、警戒レベルは最も危険な「レベル5」だった。危険はすぐそこにあると言ってもいい。
つまり、線状降水帯による局地的豪雨の情報が出た時は素直に「クルマに乗らない」のが最良の策なのである。
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