新型プリウスが登場しグッと寝たAピラーに驚いた人も多いのではないだろうか? 思い切ったデザインでエコカーとは思えない雰囲気!! ここではトヨタ車で美しいデザインを持つクルマを4台紹介しよう。
※本稿は2023年4月のものです
文/清水草一、写真/TOYOYA、LEXUS、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年5月26日号
■1位:プリウス/デザインよりも思い切りに驚愕
トヨタ車のデザインは、美よりもキャラクター重視。統一感には一切こだわらず、毒のある個性を主張するモデルが多いが、そんななか、世界を震撼させる美モデルが登場した。それが新型プリウスだ。この流麗なフォルム、まるでスーパーカーじゃないか!
トヨタとしては「プリウスはもうあまり売れなくていいから、大胆なチャレンジを」だったわけですが、その捨て身のデザインが、日本国内のみならず、全世界で好評! まるでフェラーリやランボルギーニのニューモデルのような取り合いになっている。トヨタの現行美デザイン第1位は、文句なくプリウスだ!
がしかし、実物をまじまじ見ると、弱点も浮き上がってくる。フォルムはツルンとシンプルだが、くびれがなくて単純すぎる面もある。クセになる微毒や、抑揚がないのである。前澤さんなら、「シンプルと単純は違う」「フォルムがたるんでいて凝縮感がない」と言うのでは? という気がしないでもない。
それでも1位は動かない。プリウスのおかげで、クラウンクロスオーバーのことはもう忘れてしまいました。
■2位:アルファード/大胆なグリル、繊細なパネル面
第2位はモデル末期のアルファードだ。「いまさら?」と思うかもしれないが、アルファードがこれほど大ヒットしたのは、間違いなくデザインの力。
アルファードのデザインと言えば、巨大な銀歯のようなフロントグリルにばかり目が行くが、サイドのパネル面に目を移すと、限られた寸法内で見事に美しくうねらせている。
この繊細なうねりがあってこそ、大胆なグリルが生きているのだ。アルファードは単なるオラオラミニバンにあらず! 立派な美デザインなのである!
コメント
コメントの使い方目立たないけれど、10代目カローラは5ナンバーと思えない美しいセダンだと思う。
現行で探すとMAZDA3セダンと似ている、キャラクターラインを使わず曲面の美しさで魅せるサイドからリア
無難車だけれど満足度が高いのも似た立ち位置。それ以降のトヨタはごちゃごちゃしていたが、現行プリウスでそこに還ってきた感あり
確かに初代ソアラはスタイルよかったし、2ドアで2.8Lエンジン搭載は魅力的だった。しかし私はトヨタのデザインNo1は、初代カロ-ラを開発した長谷川達雄氏が主導した初代セリカだと今でも思ってます。
プリウスは前モデルがデザインに溺れ、不評買い売れなかった。その影響あって大胆なモデルチェンジが出来ただけ。