いまやクルマの必須装備ともいえるApple CarPlay(アップルカープレイ)やAndroid Auto(アンドロイドオート)だが、安全面から動画アプリは使用できない。では同乗者が「動画が見たい」と言ったらどうするか。近年その解決策として注目を集めているAI BOXというガジェットを紹介しよう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部
■アンドロイドオートでは見られない動画アプリが視聴可能に
ディスプレイオーディオの普及によって、Apple CarPlay(アップルカープレイ)やAndroid Auto(アンドロイドオート)を利用する機会が増えてきた。
しかしこれらの車載OSは、安全のために動画アプリが見られない仕組みになっている。もちろんドライバーが運転中にテレビを見るのは厳禁だから、この配慮は正解なのだが、小さな子どもが渋滞で飽きてしまったりしたときには、「YouTubeが見せられればなあ」などと思うことがある。
そこで、そんな状況を乗り切るために、車載ディスプレイに動画アプリを映す方法を考えてみたい。
車内で動画を見るには、テレビチューナーなどを購入してもいいのだが、最近登場してきた解決策が「AI BOX」と呼ばれる製品を使う方法。ネットで「AI BOX」と検索すると、いろいろな製品が販売されていることが分かる。価格は2万~5万円台といったところ。
「AI BOX」の機能をひと言でいうと、Apple CarPlayやAndroid Autoを搭載するディスプレイオーディオに、Androidのほぼフル機能を映し出せる端末。それ自体にはディスプレイがなく、数センチ各の真四角の形をした製品が多い。
AI-BOXの接続だが、車両との間はUSBケーブルで行い、別途ネットへの接続にWi-Fi環境か4G電話回線が必要となる。Wi-Fiを使うとしてもスマホなどのテザリング接続が必要になるので、格安SIMを契約して電話回線で利用するのが一般的だろう。
■スマホのギガを消費してしまう点に注意
実際に使用してみた印象だが、USBケーブルをクルマに繋ぎ、言語や時間帯、Wi-Fiなどの設定を行うだけでYouTubeを車載ディスプレイに映すことができた。これ以外にも、Amazon Prime VideoやTVerといった動画アプリをダウンロードしてみたが、こちらも問題なく再生できる。小さなお子さんなどを載せたドライブなどでは、重宝するだろう。
AI BOXを使ううえで注意したいのは、TVチューナーなどと違って「ギガ」を消費してしまうことだ。たとえばYouTubeを480pの解像度で表示した場合、約2時間で1GBを消費するといわれる。Wi-Fiを使うにしろ4G 電話回線でつなぐにしろ、自分の使用頻度を考えながら契約したほうがいいだろう。
もう1点、AI BOXは中国製のものが多いので、電波法における「技適」を取得していないものもある。購入にあたっては、そのあたりも気にしたほうがいいだろう。
【画像ギャラリー】AI BOXの開封から取り付けまで!(10枚)画像ギャラリー
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