2023年12月下旬をもって日本市場向けの生産を終了することが発表されたカムリ。トヨタのセダンもだんだん減少していくなか、今でも愛されるトヨタの消えたセダンについて振り返る。
※本稿は2023年4月のものです
文/永田恵一、写真/ベストカー編集部、トヨタ、FavCars.com
初出:『ベストカー』2023年5月26日号
■今や大衆セダンはカローラのみ
1990年代後半、トヨタはミニバンやワゴンが流行ったRVブームに目を向けながらも「セダンイノベーション」を推進。クラウンやマークIIのような既存車に加え、新規セダンを積極的に登場させたぶん、消滅モデルも多くなっている。
そのトヨタでも、現在一般ユーザー向けの身近なセダンはカローラとカローラアクシオだけになっているのを見ると、日本でセダンが絶滅寸前にあるのは仕方ないのかもしれない。
■走りを前面に押し出したセダンも続々消滅
●アリスト(2代目・1997~2005年)
初代シーマの爆発的な加速力の影響を受けたファッショナブルなスポーツセダンとして初代モデルが1991年に登場。キープコンセプトの2代目を含め、クォリティの高さも大きな魅力だ。
●アルテッツァ(1998~2005年)
プログレと兄弟車となる、当時最新だったトヨタのFRプラットフォームを使ったミドルスポーツセダン。悪いクルマではなかったが、動力性能など、期待外れな部分も多かった。
●ヴェロッサ(2001~2004年)
マークII三兄弟のチェイサーとクレスタの後継車的存在。現役時代はスタイルのわかりにくさ(醜さ!?)が要因となって売れなかったが、ドリフト業界では今も人気で、中古車は高値安定となっている。
●マークX(2代目・2009~2019年)
マークIIは2004年登場の120系でマークXに移行。2代目モデルもキープコンセプトながら、プレミアム性やコスパという魅力はあったが、カムリに統合される形で絶版になった。
コメント
コメントの使い方新型コロナウイルス感染の影響で、トヨタのセダンの開発中止、生産・一時販売低迷が3年。今後共、トヨタのセダンは、センチュリー、カローラセダン、カローラアクシオだけで、日本である、トヨタのセダンでは、久々にクラウンセダン復活、マークX後継3ナンバースポーツセダン、カムリ後継3ナンバーセダン、SAI後継3ナンバーハイブリッドセダン、プレミオ後継&アリオン後継5ナンバーセダンを期待したい。