新型レクサス版アルファードまずは4人乗りだけ!?  LMの戦略が巧みすぎる!!

新型レクサス版アルファードまずは4人乗りだけ!?  LMの戦略が巧みすぎる!!

 とうとう日本に導入することとなったレクサス 新型LM。アルファードのレクサス版という位置付けだが、そもそもユーザーは被らないのか!? と素人ながら心配になることも。だが、そこはさすがレクサス!! 超巧みな戦略なのだった。

文:佐々木亘/写真:ベストカーWeb編集部

■新型LMの日本発売は今秋!! アルヴェル登場後に真打デビューへ

横一文字に光るテールランプもしっかり採用。サイドのプレスラインなどLM専用装備と思われる部分が相当数存在する模様
横一文字に光るテールランプもしっかり採用。サイドのプレスラインなどLM専用装備と思われる部分が相当数存在する模様

 上海モーターショーでベールを脱いだLM。国内レクサス店、さらにはレクサスオーナーの悲願でもあった日本導入も決まり、期待に胸を躍らせている人も多いことだろう。

 日本での発売は2023年秋頃とリリースされており、9月後半~10月半ばまでに発売されるはずだ。

 2023年は新型モデルの登場が多いレクサス陣営。LM、GX、LBXと世界初公開が続き、ブランドとしての注目度も非常に高い。

 こうした状況で、新世代レクサスの口火を切るのがLMである。絶対にコケるわけにはいかない立場で、ショーファードリブンMPVという日本になじみの薄いジャンルのクルマが登場するのだ。現場の緊張度は高い。

 まず気になるのは、トヨタで先陣を切る新型アルファード・ヴェルファイアの動向。アルヴェルに対する市場の動きや、購買層をいち早く分析し、日本におけるLMのターゲットを絞り込むことが、レクサスブランドとしては喫緊の課題となる。

 しかし、我々の心配を他所に、レクサス陣営では既に十分すぎる戦略が練られていた。

■まずが4人乗りだけ!! アルヴェルと差別化を徹底か!?

現行アルヴェルにも特別仕様車には存在したが、LMは4人乗りモデルがカタログモデルに!! 約50インチの巨大モニターも素晴らしい
現行アルヴェルにも特別仕様車には存在したが、LMは4人乗りモデルがカタログモデルに!! 約50インチの巨大モニターも素晴らしい

 大方の見方として気になるのは、アルヴェルのエグゼクティブラウンジとLMがバッティングしないのかという点だ。トヨタ・レクサス同士での競合は、全国のトヨタ販社のことを考えても避けなければならない。

 そこで打ち出された策が、LMは当面の間4人乗り仕様(2.4L直列4気筒ターボハイブリッドシステム)だけを販売していくというもの。

 アルヴェルには存在しない4人乗りでLMの魅力を最大限に発揮させる。アルヴェルとLMが同型車として認知されるのを避け、市場での競合を避ける狙いがあるようだ。

次ページは : ■LMはミニバンじゃない!? あえて違う呼称でレクサスらしさ追求

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