普通の路線バスとかなり違うってマジ!? 「循環バス」ってどんなバス?

■循環バスが走る距離や時間はやっぱり短い?

 街中をグルグル回るだけということで、ごく短い距離を走るものばかりな印象を抱くかもしれない。もちろん数分で回ってこられる超短い循環バスは存在する。

 では行って戻るだけの乗りバスをやると1時間以上かかる長大路線があるかと言えば、実はそう珍しくない。

 街の隅々までキメ細かく巡回する経路が採られている場合は自ずと距離が伸びる。運行エリア的にはそこまで広くなくても、走行距離にすると1回で10kmや15kmくらい普通に走ってしまうのも循環バスならではだ。

横浜市営バスが運行している循環路線109系統
横浜市営バスが運行している循環路線109系統

 乗車した距離や時間に関係なく、「1回いくら」の均一運賃になっているのも全国ほぼ共通と言える。100〜300円くらいの範囲が一般的だ。

 細かいルールは事業者によって異なるが、基本的には乗った停留所と降りる停留所が同じでも、循環なら運賃1回分で問題ない。ただし、経路を1周してきたら一旦降りて乗り直すのがお約束だ。

■循環バスの経路を地図で見ると?!

 循環バスが辿る経路を地図で見ると、普通の路線バスに比べちょっとユニークな形をしていて、大まかに3種類の形態に分けられる。

 1つ目は、始点・終点の停留所を除き、同じ場所を1度も通らず一方通行のスタイルで巡回するオーバル型だ。サーキットを周回するような感じになるため、1周・2周で表すのにピッタリだ。

 2つ目は、始点・終点からしばらくの区間は行きも帰りも同じ道を通るが、特定の停留所を境に経路がオーバルに変わる柄杓型。

 3つ目に挙げられるのが、経路の真ん中が行きも帰りも同じで、両端がオーバルになっているドッグボーン型の経路だ。

 循環バスの経路は大抵、オーバル、柄杓、ドッグボーン型のどれかに当てはまる。オーバル型を2個くっ付けた8の字型や、柄杓型を3つ繋げたような合わせ技も見られる。

 しかし、全国には循環バスが多数運行しており、普通のバス路線と同じく、A地点〜B地点を往復するポイント to ポイント型もゼロではないかもしれない。

 ちなみに、循環バスには運転本数の制限も特にないようで、15分おきだったり1時間ヘッドだったりと路線ごとに様々。

 車両もワゴン車から大型路線車までバラエティに富む。訪問先に循環バスが走っているなら、時刻表と相談しながら無駄なく利用したいところだ。

【画像ギャラリー】観光/ビジネスの足を支える循環バス(6枚)画像ギャラリー

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