宿敵ソリオにルーミー圧勝!? バカ売れするなんて思わなかったクルマたち5選

■奇をてらいすぎ! でもそれが良かった?絶版モデルにも隠れたスターは多い

国内生産終了した日産ジューク。個性的なエクステリアデザインが特長だ。2019年には2代目ジュークが欧州市場に導入された
国内生産終了した日産ジューク。個性的なエクステリアデザインが特長だ。2019年には2代目ジュークが欧州市場に導入された

 一度見たらその奇抜なデザインを忘れることは無い日産・ジューク。マッタリモード付フロントシートで、走るオーディオルームとなったトヨタ・2代目bB。

 両車はともに、走りや内装へ大きく機能を振って、メーカーが想定する購入層を若年層へ絞り込んだ。

 しかし、その想定を大きく飛び越えて、中高年層を中心に販売実績を上げていったクルマだ。

「若者のクルマ離れ」というワードがささやかれ始めた時代にジュークやbBは登場した。絞りすぎと感じられたターゲット層により、ヒットの予感がなかったクルマだが、世代を超えて販売台数を稼ぎ出す姿に驚かされる結果となる。

 またストリームとキャラクターが近く、ステーションワゴン人気にも陰りがあった時代に登場したホンダ・フィットシャトルも評価を覆したクルマの一つだ。

 人も荷物も想像以上に乗せられる(載せられる)とユーザー評価が高まり、底堅く売れた。

 2022年11月のシャトル消滅時には、絶版を惜しむ声も多く、N-BOXの登場から軽自動車主体になりつつあったホンダの登録車販売を牽引した功労車である。

■多様化しつつある世の中においてクルマも進化し続けていく

 このように列挙していくと、「売れるクルマ」とは何なのか、その定義がわからなくなってくる。

 時代が変わり、人が変わり、生活も大きく変化している今、クルマも同様に変化を続け、前評判を覆すクルマが数多く登場するようになった。

 クルマを評価(評論)し、ユーザーへ伝えていく私たちにも、時代に合わせた変化が必要なのだと改めて感じさせられる。

 古い価値観にしがみつくことなく、常にブラッシュアップされていくものこそが、真の力をもったヒット商品なのだろう。

 紹介してきたクルマたちは、さまざまなことを私たちに伝えてくれる生きた教科書のような存在である。

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