デリカ・ミニが絶好調の三菱が、新型車の登場を相次いで予告している。1台は7月26日にタイでデビューするトライトン。もう1台は8月にインドネシアで公開されるXFCだ。ところがこれら2台のティザー画像からは、三菱車の象徴でもあるダイナミックシールドが影を潜めたようにも見える。はたして三菱車のフロントマスクはどうなるのか。2台の画像を再検証してみた!
文/ベストカーWeb編集部、写真/三菱自動車
■X型だったダイナミックシールドが消えた!
そもそも三菱のフロントマスクに変化を感じたのは、2022年10月のベトナム自動車ショーで登場した「XFCコンセプト」がきっかけだ。同車は東南アジアへの投入を想定したコンパクトSUVだが、フロントマスクのたたずまいが従来と違う。いわゆるダイナミックシールド顔ではないのだ。
従来のダイナミックシールドは、デイタイムランニングライトがウイング状に左右へ延び、それとバランスをとるようにフロントグリル下部も左右に広がる「X型」というイメージがあった。
ところがXFCコンセプトでは、デイタイムランニングライトとその下のヘッドランプ部分が一体化し、存在感が増している。X型というより、Yの字を横にしたような印象を受ける。
そのXFCコンセプトだが、ほとんどこのフロントマスクのまま、8月のインドネシア自動車ショーで市販モデルが公開されそう。車名は変更されるだろうが、このクルマから三菱のダイナミックシールドは新たなステージに突入しそうだ。
そのヒントとなるクルマがもう1台ある。6月20日に存在が明かされた次期トライトンだ。いうまでもなく同車は、東南アジアでの三菱の人気を象徴するピックアップトラックだが、三菱はこのクルマを7月26日にタイで公開するとアナウンス済みだ。
そしてこの新型トライトンもまた、従来のダイナミックシールドとは一線を画す顔付きをしている。公開された画像が暗いためディテールははっきりしないが、最上部に鋭いデイタイムランニングライトがにらみを利かせ、その下に3つのLEDライトがトライアングルに配置されている。この部分がヘッドランプとして機能するようだ。
いっぽうグリルの下側は左右に延び、そこにウインカーと思われるライトが配されている。XFCに比べるとダイナミックシールドの面影を感じるが、ライト類のレイアウトはX型というよりも横H型に近い。
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