■三菱のフロントマスクに新時代の幕が開く!
そもそもダイナミックシールドは、2010年代の三菱が、デザイン的なアイデンティティを模索する過程で生まれた。旧三菱重工時代から培った同社の歴史や、4WDに代表される制御技術を「ヘリテージ&エボリューション」というキーワードに落とし込み、誰が見ても三菱車と分かる意匠へと昇華させたものだ。
最初にこの顔を採用したのは、2015年にマイチェンした2代目アウトランダー中期型だが、2017年に登場したエクリプスクロスが、新型車としては初めてダイナミックシールドを採用してデビューした。以来、デリカやミラージュ、一連の軽自動車へと波及してきたことはいうまでもない。
とはいえ自動運転や電動化といった自動車の新たな潮流を受けて、三菱も新たな「シンボル」を模索する時代に差し掛かっていることは事実。FCXや次期トライトンのフロントマスクは、まさにその新時代を担う顔付きで登場するのだろう。
ちなみにルノー・日産とのアライアンスを受けて欧州で発売されたコルトにも、三菱の変化を感じる。
こちらはベース車がルノー・クリオだけに、三菱らしさを演出するのは難しかったはずだが、「Cシグネチャー」と呼ばれるルノーのヘッドライトの意匠を、うまく新生ダイナミックシールド風にアレンジしている。ライトの下部にあしらわれる黒いガーニッシュは、FCXコンセプトにも通じるデザイン処理だ。
ともかく、近いうちにダイナミックシールドが新たな進化を遂げることは間違いない。三菱車の新しいフロントマスクを目撃する日はそう遠くないだろう。
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