部屋感覚でくつろげる“整いカー”なんて聞くと、お値段がプレミアムなクルマを連想するかもしれないが……。手頃な価格でも十分にくつろげる整いカーは間違いなく存在する。今回は、書斎がないと嘆いている世のお父さんたち必見の4台をピックアップ!
文/FK、写真/スズキ、日産、マツダ
スズキのスペーシアベースは軽らしからぬ居住性の高さがサイコ~!
商用車の積載性や広い荷室空間と乗用車のデザイン・快適性・運転しやすさを融合して、遊びと仕事の両刀使いを可能にしたスペーシア ベース。
「なんだよ、いきなり軽かよ」などと思うなかれ! なぜなら、このスペーシア ベースには荷室の使い勝手を飛躍的に高めるマルチボードなるアイテムが全車に標準装備されているからだ。
車中泊からワーケーションまで、オーナーの目的に合わせて室内空間をアレンジできるマルチボード。
その使い方は大別すると4種類でデスクスペースとして重宝する“上段モード”、荷物を上下に分けて積める“中段モード”、荷室をフルフラットに変える“下段モード”、荷室を前後に分割できる“前後分割モード”など、文字通りマルチな活用術で車内をアレンジできる優れモノなのだ。
また、スペーシア ベースでは背もたれを前に倒せばテーブルとして機能する助手席シートバックテーブル、多彩なカスタマイズに対応する10箇所のユーティリティーナット、車内での作業時にうれしいLEDルームランプなど、ベース(基地)の名に相応しい装備が満載。
加えて、そのパッケージングは隙間のないフルフラットなフロア、低く抑えた荷室開口地上高による使いやすくて荷物が出し入れしやすい荷室空間、乗り降りしやすいシート高、乗り心地の良いフロントシートによる快適な前席空間と特徴をあげ出したらしたらきりがないほど。
それでいて、エンジンはノンターボながらパワー不足を感じるシチュエーションも皆無に等しく、走りは軽快そのものなのだから人気が高いのも納得!
これぞ、まさに走る寝室!? 日産・NV200バネットのマルチベッドワゴン
デビューから14年が経過した商用車のロングセラーモデルとしておなじみのNV200バネット。
従来の日本の商用車の概念を打破して、あらゆるシーンで幅広く使える新世代の小型商用車として登場したNV200バネットの魅力は、やはり大容量の荷室空間とクラストップレベルの高い積載能力にある。
また、使用頻度が高い商用車ならではの特徴でもある高いアイポイントによって広い前方視界をしっかりと確保しながら、ステアリングの取り付け角度を極力寝かせることで乗用車に近い運転姿勢が保つような配慮もなされている。
走行性能も抜かりなく仕上げられており、フロントに剛性を高めて高周波振動を減らすリップルコントロールショックアブソーバーを、リアに荷室の効率化に貢献する耐久性が高いリーフリジット式のサスペンションを採用。コーナーや高速でのしっかり感と荒れた路面でのショックを抑えた快適な乗り心地を両立している。
そんなことも影響しているのか、アウトドアブームや商用車ブームの流れに乗ってなのか、昨今の中古車市場では人気上昇中のNV200バネットだが、なかでも整いカーとしてお勧めしたいのがNV200バネット マルチベッドワゴンだ。
その名の通り収納式のベッドシステムを備えるマルチベッドワゴンは、普段は通勤・家族の送迎・買い物などに使いつつ、アウトドアシーンでは高い実用性と快適な車室空間を提供。
車中泊が楽しめるのはもちろん、ベッド横で食事などに使用できる脱着式テーブルまでオプションで設定されているのだから……これを整いカーと呼ばずして何と呼ぶ!?
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