クルマにおいて一番大事なのはやはり安全性。自動ブレーキやクルーズコントロールなどの運転支援システムといえばスバルのアイサイトが草分け的存在だが、近年では他メーカーも力を入れ始めた。というわけで、ここでは充実のADASを装備したクルマを、300万円以下という条件で選んでみた!!
※本稿は2023年5月のものです
文/国沢光宏、写真/ベストカー編集部、トヨタ、日産、SUBARU
初出:『ベストカー』2023年6月10日号
■トヨタのADAS進化がスゴイ!!
ひと昔前までダントツ性能のADASと言えばスバルのアイサイトだったものの、今やトヨタのイキオイが凄い! 少しばかり誇張して言えば、ニューモデル出る度に新しい機能を盛り込んできているのだった。
最新のトヨタ車であるプリウスなんか、リアのミリ波レーダーを高性能化。あおり運転されていることを判定し、ドライバーが望めば緊急通報する機能まで付く。
はたまた現行ノアから先行車との距離を常時チェックしており、車間距離不足なら自動的に減速。車間距離充分にあればコースティングする機能まで入れている。
そのほか、見通しの悪い駐車場からバックする際。暗闇の中から自転車が走ってきても自動ブレーキ掛ける機能など盛りだくさん。開発担当者に聞いてもどんなADASが付いているのか答えられないほど多い。
なかでも強烈に進化しているのは2022年1月発売となったノア以降に発表された車種から。そして新しいモデルほど優れたADASが付いていると思っていい。
具体的な車種を上げると、当然ながらプリウス。オプションの安全装備をテンコ盛りすることで大半の事故や接触を防ぐことが出来ると思えるほど。その他、ノアやシエンタなども素晴らしいADASが付いてる。
■日産とスバルが好勝負
トヨタの次はどうか? スバルと日産が好勝負を繰り広げている。直近で言えば300万円以下の低価格帯だとスバル有利ですね。
日産は高額車になれば高額のオプションでプロパイロット2.0に代表される高機能ADASを付けられるものの、安価なモデルだとオプション設定なし。それでも日産のADAはアベレージ高いけれど、トヨタやスバルに届かない。
ということで3カメラ式アイサイトを採用してきた新型インプレッサなど推奨しておきたい。
通常の2カメラ式アイサイトに加え、より広範囲をチェックできるカメラも装備。歩行者や、右左折時の横断歩道を渡る人なども検知出来る。アイサイトの魅力は、安定感あること。一般的なADASはややもすると制御が遅れたり過敏だったりして違和感ある。
アイサイトは長い実績を持つため、追従加速やブレーキ、先行車を発見したときの減速タイミングなどすべての領域で自然な制御を行う。このあたりはトヨタを凌ぐ上手さだと思う。
ということでトヨタとスバル、日産の2022年以降に出た新しい世代のモデルを選んでおけば間違いなし! 逆にダイハツやスズキ系はADASに注力していないため、あまり期待しないでおいたほうが失望しない。
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