国産唯一のピックアップはバカ売れ中!? 空前のハイラックス人気のワケとは

国産唯一のピックアップはバカ売れ中!? 空前のハイラックス人気のワケとは

 ビジネスの道具からファッションアイテム、趣味を満喫する相棒として、独自の魅力を持つハイラックス。ハイラックスの「ラックス」はラグジュアリーを意味する。そんなラグジュアリーとタフを両立した現行型ハイラックスを徹底検証!!!

※本稿は2023年5月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、トヨタ
初出:『ベストカー』2023年6月10日号

■ピックアップトラックは業務用から娯楽用へ

トヨタ ハイラックス(352万7000~431万2000円)。ボディはダブルキャブのみの設定で、サイズは全長5340×全幅1855×全高1800mm。パワーユニットは150psの2.4Lディーゼルターボを搭載
トヨタ ハイラックス(352万7000~431万2000円)。ボディはダブルキャブのみの設定で、サイズは全長5340×全幅1855×全高1800mm。パワーユニットは150psの2.4Lディーゼルターボを搭載

 ハイラックスは2005年以降、国内販売を停止していたが、2017年に8代目で復活した。その理由を開発者は以下のように説明する。

「日本では仕事で使うピックアップの需要は低下したが、レジャーのニーズは根強い。そこでタイ製を輸入している。タイは税金の安さもあり、後席を備えたダブルキャブやエクストラキャブを家族で使うことも多い。日本でもダブルキャブを扱っている」。

■巨大ボディで街中は運転厳しめか!?

インパネは曲線で構成された乗用車的なデザイン。Zグレードはオートエアコンを装備
インパネは曲線で構成された乗用車的なデザイン。Zグレードはオートエアコンを装備

 全長は5340mm、全幅も1855mmに達する。最小回転半径も6.4mと大きく、街中では運転しにくい。

 最低地上高は215mmの余裕があり、4WDは副変速機を備えたパートタイム式だから悪路走破力が高い。エンジンも2.4Lクリーンディーゼルターボで実用回転域の駆動力が高く、悪路の走破に適する。

 特殊なクルマだが、国内販売される日本車では唯一のピックアップだから、2022年には1カ月平均で約920台が販売された。今後も現在の売れ行きを保ちそうだ。

●令和5年通信簿
・日本ウケ:★★★☆☆
・先進性:★★☆☆☆
・コスパ:★★☆☆☆
・生産終了危険度:30%

●トヨタ ハイラックス
・日本デビュー:2017年9月
・最新の改良:2021年10月
・2023年3月販売台数:1200台
・2023年1〜3月販売台数:3060台

【画像ギャラリー】仕事で使うクルマからレジャーで使うクルマへ!! タイ生産のトヨタ ハイラックス(20枚)画像ギャラリー

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