新型レクサスTX日本導入熱望!! 「ここ」をもうちょっと狭くしてくれたら…

新型レクサスTX日本導入熱望!! 「ここ」をもうちょっと狭くしてくれたら…

 2023年6月8日、北米でレクサスの新型SUV「TX」が初公開された。北米地域専用モデルとして開発された、3列シートの6人または7人乗りの大型SUVであり、残念ながら日本への導入予定はないが、LXとはまた違った存在感を放つTXは、レクサスファンならば放ってはおけないかっこよさだ。

 日本にも導入してほしいところだが、日本での需要を考えると、巨大なボディサイズと、3列シートSUVである、という点が気になる。道幅の狭い箇所も多い日本では、TXの巨大なボディサイズでは使い勝手が悪くなるし、日本で3列シート車といえば、超絶便利なスライドドアを装備するミニバンに人気が集中している。ただ、全幅さえ日本のミニバン程度まで小さくすることができれば、TXはかなり売れそうな気がする。

文:立花義人、エムスリープロダクション
写真:TOYOTA

LXよりも全長は長く、全高が低いTX

 新型TXのボディサイズは、全長5170mm×全幅1990mm×全高1780mm、ホイールベースは2950mm。2022年にフルモデルチェンジしたフラッグシップSUVの「LX」が全長5100mm×全幅1990mm×全高1885mmであるから、全幅は同じながら、全長はTXのほうが70mm長く、全高はTXのほうが100mm程度低い。これは、本格オフローダーの流れを汲むLXと、ロングツアラー的な要素を強調したTXの違いによるものだ。冒頭でも触れたように、大人2名がゆったりと座れる3列目シートを備えた6人乗りのほか、7人乗り仕様を選ぶこともできる。

 パワートレインは、2.4L ガソリンターボ、2.4Lガソリンターボ+モーターのハイブリッド、3.5L V6ガソリン+モーターのプラグインハイブリッドの3種類が用意される。駆動方式はガソリンモデルがFFもしくはAWD、ハイブリッド系はリアモーターを搭載したAWDの設定だ。

新型TXのインテリア。派手さはないが先進的で上質な雰囲気がある
新型TXのインテリア。派手さはないが先進的で上質な雰囲気がある

日本で人気となるには、最大でも全幅は1900mmまで

 冒頭でも触れたように、日本で3列シート車といえば、トヨタの「ノア」/「ヴォクシー」や日産「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」、また先日新型へと切り替わったトヨタの「アルファード」/「ヴェルファイア」など、その多くがミニバンだ。ミニバンではなく、SUVでの3列シート車となると、レクサスLXのほか、トヨタ「ランドクルーザー」や「ランドクルーザープラド」、マツダ「CX-8」、そして三菱の「アウトランダーPHEV」が挙げられる。

 では、それらのミニバンや3列シートSUVたちは、実際にどのくらいの全幅なのだろうか。

・トヨタ アルファード/ヴェルファイア(新型):1850mm
・トヨタ グランエース:1970mm
・レクサス LM(プロトタイプ):1890mm
・日産 エルグランド:1850mm
・トヨタ ランドクルーザー:1980mm(GR SPORTは1990mm)
・トヨタ ランドクルーザープラド:1885mm
・レクサス LX:1990mm
・マツダ CX-8:1845mm
・三菱 アウトランダーPHEV:1860mm

 ランドクルーザーやLX、グランエースは2,000mmに迫ろうかというサイズだが、これらは、街中で見かけた際、かなり大きく感じるし、実際に運転していても、どこを走るにも気を遣う。人気モデルであるアルファードやエルグランド、CX-8、ランクルプラドといったモデルのように、全幅は1900mm以下くらいでとどめておけば、日本での使い勝手にもそれほど困ることはないのではないだろうか。

つい先日発表された新型アルファード。全高が高いためサイズ感はあるが、全幅は1,850mmと日本ではかなり扱いやすいサイズに抑えられている
つい先日発表された新型アルファード。全高が高いためサイズ感はあるが、全幅は1,850mmと日本ではかなり扱いやすいサイズに抑えられている

次ページは : 3列シートSUVの需要は少なくはない!!

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