「中古イタ車好き」の筋金入りのMっ気を見せてやろうじゃないの! しかし初っ端からいきなりハードなプレイに進むのもアレかと思うので、まずは比較的ソフトなプレイ内容をベースに「中古イタリア車」の検討を始めてみよう!!
※本稿は2023年5月のものです
文/伊達軍曹、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年6月10日号
■快楽はやや薄めだがそのぶん維持はラク
筆者は過去、本職のSM嬢氏に緊縛され、ムチで打たれた経験がある……と言うと、まるで超本格プレイの経験者であるかのようだが、事実は異なる。あくまで「お気軽な体験」として軽~く縛られ、ふわふわのムチで軽くペチペチされただけのことである。
こちらでご紹介するイタリア製中古車の数々を買うというプレイは、筆者が経験した「SMとは言えないレベルのSM」くらいの強度でしかない。
まぁのちほどご紹介する現行型マセラティのギブリだけはやや趣が異なるかもしれないが、そのほかはほぼすべて「国産車を中古で買う場合とおおむね同程度」と言える“痛み”しか、貴方にもたらさない。
「たまに壊れる」「壊れた際の交換部品代が高い」「本国からなかなかパーツが届かない」などの“責め”を受けることにもなるはずだが、このレベルでは相手(イタリア車)も本気では責めてこない。そのため、ある意味気楽なニュアンスで「めくるめく官能世界」を垣間見ることができるのだ。
だが物事というのは何でも「あちらを立てればこちらが立たず」である。この場合でいえば、責め手の“責め”がライトなぶんだけ、受け取る快楽もライトなものになる。
具体的にはエンジンをぶん回した際の絶頂感と、クイックなステアリング特性がもたらす快楽は、ハードなプレイをする場合と比べれば薄めにならざるを得ない。
とはいえ、そこに他国製の中古車では得にくい快楽があることは間違いないので、「まず手始めに」ということであれば、これらの“S嬢”を選ぶべきだろう。
■めくるめく官能の「イタ車世界」初級編
●アルファロメオ ステルヴィオ
カタログモデルは2018年10月に発売された、アルファロメオ初のSUV。最新の世代はエンジンもハンドリングも落ち着いてしまったが、初期モデルはSUVのくせに無駄に熱い。300万円台の2018~2019年式を狙おう。
・痛さ:★☆☆☆☆
・快楽:★★★☆☆
・中古車注目相場:330万~500万円
●アルファロメオ ジュリエッタ
2012年1月に上陸した5ドアハッチバック。往年のアルファロメオ147ほどエンジンのパンチが効いているわけではないが、まぁそれなりの熱さはある。相場も安いが、ちゃんと整備すれば特に心配はない。
・痛さ:★★☆☆☆
・快楽:★★★☆☆
・中古車注目相場:60万~160万円
●フィアット 500
1.4/1.2Lの直4搭載グレードは「普通のカワイイ欧州車」という感じだが、0.9L・2気筒ターボとなる「ツインエア」だけはけっこう熱い。いや熱いというか、面白い。80万円前後の中古車で充分以上だ。
・痛さ:★☆☆☆☆
・快楽:★★★☆☆
・中古車注目相場:60万~150万円
●マセラティ ギブリ
クアトロポルテよりひと回りコンパクトな4ドアスポーツセダン。2014年式あたりの初期年式を買うのはなかなかの“プレイ”だが、車両500万円以上を目安に高年式車を探すのであればプレイ内容はソフト。
・痛さ:★★☆☆☆
・快楽:★★★★☆
・中古車注目相場:500万~700万円
コメント
コメントの使い方車好きならイタフラの故障も愛せ!みたいな大変くだらない価値観の押し付けがものすごく嫌い。
売る側がそこに甘えてるというご意見にも同感です。
「壊れる事に快感を感じろ」とか本当に愚劣の極み。
高速道路とか突然壊れる場所によっては他社を巻き込んで大事故になりかねない。
自己責任で済まない事解ってんのか?
そういうモラルが低い思想の奴が記者に多すぎるように見える。
イタリア車みたいな欠陥車は徹底的に糾弾されるべき。
相変わらずイタ車乗りの故障快楽自慢には辟易する。
車は故障しないほうがいいに決まってるし、故障するからその分ドライビングエッセンスが濃いわけでもあるまい。
それなのにまるで故障することに本懐を見るような内容は、プロライターが書く記事として薄っぺらすぎる。
イタ車界隈はこんなんばっかりだから業界全体が「イタ車はこんなもん」という甘えが出来上がるのだ。
まったく仰る通りです。alfaは一度は乗らないと車好きと言えない、なんて戯言も大嫌い。
私もそれを信じ込んで一時期所有した経験があります。だからこそ言える。その経験は必要ないですし、手を掛ける価値のある愛すべき車は他でも得られます