クロネコが先陣を切る!? 運送業界を動かすN-VANベースの商用軽EVデビューへ

クロネコが先陣を切る!? 運送業界を動かすN-VANベースの商用軽EVデビューへ

 2022年12月に「2024年春に新型軽商用EVを発売する」と発表したホンダ。その車両を使い2023年6月より、ヤマト運輸がテスト車両を用いて実用性の検証を行うという。ホンダ&ヤマトの思惑、そして運輸業界の動きは!?

※本稿は2023年5月のものです
文/角田伸幸、写真/HONDA、MITSUBISHI、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年6月10日号

■商用軽EVはN-VANベースで使い勝手よく

2022年12月に発表されたホンダ N-VANベースの軽商用EV(プロトタイプ)
2022年12月に発表されたホンダ N-VANベースの軽商用EV(プロトタイプ)

 2024年春に軽EVを発売すると予告しているホンダ。日産サクラや三菱eKクロスEVとは一線を画し、ラストワンマイルを担う物流事業者向けの商用車となるようだが、発売を待っていられんと、ヤマト運輸がこの軽EVを使った実証実験に乗り出すことが決まった。

 ホンダの軽EVは車両価格を抑えるために、既存のN-VANをベースとすることが決まっている。モーター出力やら電池容量などはまだ非公開だが、素のN-VANの美点である広大なフラットフロアやBピラーのない助手席側大開口などは、EVも継承するとみて間違いない。

■クロネコは素早い身のこなしで早くも実証実験!!

ヤマト運輸が2023年6月から3カ月間の予定で行う実用性の検証で使用するテスト車両
ヤマト運輸が2023年6月から3カ月間の予定で行う実用性の検証で使用するテスト車両

 いっぽうヤマト運輸はドライアイス(原料は二酸化炭素!)に代わる保冷方法として、モバイルバッテリーで駆動する冷凍機「D-mobico」を独自開発済み。EVならば電装品との相性はいいから、実証実験ではこの冷凍機を稼働させたうえで、車両の航続距離やバッテリー負荷などを確認することが予想される。

 商用軽EVには三菱ミニキャブMiEVという先駆車があるものの、スズキも年内の参入を公表しているし、ベンチャー企業のHWエレクトロは「エレモK」というEV軽トラを発売している。同じベンチャー企業のASFは佐川急便と組んで中国製造の軽EVを導入予定だ。

 2024年は商用軽EVから目が離せない年となるかも!

【画像ギャラリー】ヤマトさんかい!? 早い、早いよ!! ホンダが開発中の商用軽EVがクロネコマークをつけてひと足先に街を走る!!(13枚)画像ギャラリー

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